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なぜ老舗保険会社は「AWSへの全面システム移行」を選んだのか?保険会社のクラウド移行【後編】

保険会社はAWSのクラウドサービス群を利用することで、ビジネスと顧客に何をもたらそうとしているのか。同社CIO兼CDOや、AWS担当者の見方とは。

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 スイスの保険会社Zurich Insurance Group(Zurich Insurance Group)は、オンプレミスシステムを全面的にクラウドサービス群「Amazon Web Services」(AWS)に移行させる。老舗の保険会社である同社がAWSを利用する背景には、「ビジネスの展開を迅速化しなければならない」という危機感がある。

老舗保険会社が重視する“データ中心”のビジネス

 Zurich Insurance Groupでグループ最高情報責任者(CIO)兼最高デジタル責任者(CDO)を務めるエリクソン・チャン氏は、「個人の顧客に対しては安全で健康的な生活を、法人の顧客に対しては安心をお届けしたい」と語る。その上でチャン氏は「顧客からの要望に応えるためには、デジタル技術を駆使する必要がある」と言う。

 AWSで営業およびマーケティング担当のシニアバイスプレジデントを務めるマット・ガーマン氏は、「Zurich Insurance GroupはAWSへのシステム移行によって、さまざまなメリットを享受できるようになる」と指摘する。例えばデータを中心に据えた事業展開を検討できるようになる。Zurich Insurance Groupはデータを活用すると同時に、業務プロセスの自動化や効率性の向上、顧客応対の迅速化などを進める。

 Zurich Insurance Groupは、1872年の創業から150年間以上にわたって保険商品を提供してきた老舗の企業だ。ガーマン氏は同社について「保険業界をけん引し、顧客とイノベーションを重視する企業であり続けている」と評価する。

 ガーマン氏は、Zurich Insurance Groupが持つ金融の知識とAWSのサービスが連携することで、Zurich Insurance Groupの事業はさらに進化できると期待する。「顧客のニーズ予測や、より顧客のニーズに沿った保険商品を提供できるようになる」(同氏)

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