「Go」に期待し過ぎたプログラマーが落胆する“完璧じゃない部分”:GoとRustを比較する【第2回】
「Go」は従来の汎用プログラミング言語に代わるプログラミング言語として、一部の開発者の支持を受けている。ただしGoには幾つかの欠点がある。開発者がGoを採用あるいは使用する上での懸念点とは。
「Go」は、さまざまな用途の開発に適したオープンソースのプログラミング言語として、開発者の支持を集めている。Goはソースコードの複雑さを軽減することを目指して設計されている。Goには複数のメリットがある一方で、無視できないデメリットも存在する。それは何か。
プログラマーが落胆する「Go」の“完璧じゃない部分”
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連載:GoとRustを比較する
GoとRustの魅力
他の歴史のあるプログラミング言語と比べて、比較的新しいプログラミング言語であるGoは、利用可能なライブラリ(プログラム部品群)が限られている。そのためGoを扱い始めたばかりの開発者には、困難が伴う可能性がある。
メソッド(操作)の集合である「インタフェース」は、Goに習熟していない開発者にとって理解が難しいと言われている。不必要なインタフェースの使用は、Goでの開発プロセスを複雑にしかねない。特にアプリケーション開発の規模が大きくなるほど、不適切なインタフェースの実装による、コンパイル(ソースコードを実行可能ファイルに変換すること)エラーの頻出を招きやすくなる。
コミュニティーの成熟度はそれほど高くないものの、Goは関心を集めている。プログラミングスキル測定サービスHackerEarthが2020年1月〜2月に1万6655人を対象に実施した調査では、回答者のうち熟達した開発者の32%が、Goを「最も学びたいプログラミング言語」に挙げた。
第3回は、プログラミング言語「Rust」の強みを紹介する。
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