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「リモートデスクトップでWebカメラが動かない」と苦情 その対処法はこれだリモートデスクトップでWebカメラが使えないときの対処法【第5回】

従業員からリモートデスクトップでのWebカメラのトラブルに関する報告があったら、まずは問題の原因を特定し、手順に沿って問題解決に当たる必要がある。どのような手順を踏めばよいのか。

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 MicrosoftのクライアントOS「Windows」には、ローカルデバイスで別のデバイスのデスクトップを操作する機能「リモートデスクトップ」がある。エンドユーザーはリモートデスクトップでWebカメラが使えないとき、リモートデスクトップではなくWebカメラに問題があると考えがちだ。例えばビデオを録画したのに再生できない場合や、リモートデスクトップから音声が聞こえない場合、エンドユーザーが「Webカメラが正しく機能しなかったせいではないか」と考えることは珍しくない。

 Webカメラが動作しない問題が発生した場合、問題解決のために幾つかのステップを踏む必要がある。トラブルシューティングの手順のうち、5つ目を紹介する。

手順5.原因を解明する

1人のエンドユーザーのリモートデスクトップでWebカメラが使えないとき

 この問題を1人のエンドユーザーのみが報告している場合は、Webカメラの物理的な問題や設定に問題がある可能性がある。IT管理者はエンドユーザーに一連の質問をすることで問題を特定し、トラブルシューティング作業に当たるとよい。

 IT管理者にとってはまず、エンドユーザーのローカルデバイスとWebカメラの現状を確認することが重要になる。エンドユーザーに尋ねるべき質問は以下の通りだ。

  • ローカルデバイスでWebカメラは正しく機能しますか。
    • エンドユーザーには、ローカルデバイスで起動させたWeb会議アプリケーションでWebカメラが利用できるかどうかを確かめてもらうとよい。
  • 動作しないのは新しいWebカメラですか。
    • 新しくない場合、Webカメラは以前から意図した通りに動作していたかどうかを確認する。
  • 最後にローカルデバイスまたはリモートデスクトップで、Webカメラが使用できたのはいつですか。
  • 「リモートデスクトップ接続」(リモートデスクトップの標準クライアントアプリケーション)の設定には何が表示されていますか。最近、これらの設定を変更した人はいますか。
  • 他のエンドユーザーのデバイスで、そのWebカメラが動作するかどうかをテストすることは可能ですか。

複数のエンドユーザーのリモートデスクトップでWebカメラが使えないとき

 複数のエンドユーザーから「Webカメラが動作しない」という問い合わせがあった場合は、リモートデスクトップや「グループポリシー」(エンドユーザーやデバイスごとの設定を一元管理する仕組み)の設定、ポート構成に問題がある可能性がある。管理者はグループポリシーを見直し、どの設定がWebカメラの機能を停止または変更しているかを判断する必要がある。Windowsの機能「ポリシーの結果セット」を使用すると、エンドユーザーとデバイスに適用されている設定を確認できる。

 IT担当者はリモートデスクトップ接続やサードパーティーのリモートデスクトップソフトウェアの設定を確認し、全ての設定でWebカメラの機能が有効であることを確認する必要がある。問題が発生する前日にIT部門がWindowsの更新を実施した場合、更新プログラムの詳細を調査するとよい。IT管理者がデータ漏えい防止のためにデバイスと周辺機器のUSB接続を無効にしている場合、USBポートに接続されたWebカメラは、リモートデスクトップで使用できない。

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