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「AI技術」の“これだけは外せない”用途は? IDC調査から探るAPACのCIOが重視するIT分野【第4回】

APAC(アジア太平洋地域)のCIOは、人工知能(AI)技術をどのような用途に使おうと考えているのか。主要な用途をIDCの調査結果から探る。

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 企業は人工知能(AI)技術の利用に何を期待しているのか。調査会社IDCが2023年2月に公開した調査レポート「CIO Technology Playbook 2023」を基に紹介する。

AI技術の代表的な使い方は?

 IDCは、PCベンダーLenovoと半導体ベンダーAdvanced Micro Devices(AMD)からの委託で、アジア太平洋地域(APAC)のCIO(最高情報責任者)とIT意思決定者906人を対象に調査した。同調査によると、2023年にAI技術を使ったシステムを利用する、もしくはその計画があると答えたAPACの企業は88%だった。その用途のトップ3は、以下の3つだった。

  • ITシステムの運用
  • セキュリティ
  • 顧客サービスと顧客サポート

 「顧客との会話や業務の中で耳にしてきた内容と一致している」。Lenovoのインフラサービスグループのオーストラリアおよびニュージーランド(ANZ)担当マネージングディレクター、マヌ・メヘラ氏は今回の調査結果についてそう述べる。

 メヘラ氏によると、昨今のインフレの影響を受けて、ANZの企業はIT予算をはじめとしたリソースの最適化とセキュリティ対策に取り組んでいるという。AI技術や、データが発生する場所の近くでデータ処理をするエッジコンピューティングを使ったデジタルトランスフォーメーション(DX)は、以下の観点からも欠かせないものになっていると同氏はみる。

  • システム運用のコスト削減や効率化
  • セキュリティ強化
  • 不正やリスク管理

 AMDのAPACおよび日本担当マネージングディレクター、ピーター・チェンバース氏は、同調査が「2023年のITの技術やサービスの動向に関する重要な洞察を与えている」と指摘する。「CIOをはじめとする企業の幹部は、この調査結果を踏まえて持続可能な成長を実現するためのシステムやインフラの導入に取り組むことができるだろう」とも同氏は述べる。

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