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「Rust」にプログラマーが安心感を抱く“根本的な理由”:GoとRustを比較する【第4回】
プログラミング言語「Rust」は、安全なプログラムを開発するための複数の機能を有する。どのような仕組みがあるのか。注意点と共に解説する。
「Rust」は、独立性の高い小規模サービス「マイクロサービス」の開発など、幅広い用途で活躍するプログラミング言語だ。Rustの特徴の一つである安全性の確保は、どのような仕組みが実現しているのか。
プログラマーが「Rust」に抱く“安心感”の正体
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連載:GoとRustを比較する
- 第1回:CでもC++でもなくプログラミング言語「Go」を使いたくなる“あの良さ”とは?
- 第2回:「Go」に期待し過ぎたプログラマーが落胆する“完璧じゃない部分”
- 第3回:CでもC++でもなく「Rust」を使いたくなる“なるほどの理由”
GoとRustの魅力
メモリ内容の破壊を防ぐ「メモリ安全性」を確保するために、Rustはさまざまな機能を備える。例えばRustの構文は、
- 無効なメモリ領域を指す「ダングリングポインタ」
- 異なるスレッド(プログラムの実行単位)が同じメモリ領域を書き換えようとする「データ競合」
などのよくあるコーディングエラーを排除し、メモリ安全性を確保する。
Rustは、複数のスレッドが共有する値の「型安全性」(変数や関数の型の整合性)を保証する。加えて各スレッドについて、自身が所有権(メモリ領域を操作する権利)を持つ値にのみアクセスできるようにすることが可能だ。これらの仕組みにより、複数のスレッドが同じメモリ領域を書き換えるといったトラブルを防止できるメリットがある。
特定の操作を実行するために、開発者は生ポインタ(メモリの特定のアドレスを直接指すポインタ)を使うことで、部分的にRustのメモリ安全性機能を回避することが可能だ。ただし生ポインタを使用する際、開発者はメモリ安全性を自己責任で確保しなければならない。
第5回は、Rustのデメリットを解説する。
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