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コンテナと相性の良いプログラミング言語は「Python」と「Go」のどっち?:「Python」と「Go」の違いを比較【第6回】
開発したプログラムをコンテナで稼働させたい場合、「Python」と「Go」のどちらを選ぶべきなのか。コンテナを扱う上で、両者にどのような違いがあるのか。
プログラミング言語「Python」と「Go」(「Golang」とも)には、さまざまな違いがある。両者の主要な5つの違いのうち、5つ目を説明する。取り上げるのは、プログラムの“速さ”を重視する場合に、特に見落とすことのできない違いだ。
比較ポイント5.「コンテナ」との“相性”
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連載:「Python」と「Go」の違いを比較
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PythonとGoの良さ
Pythonプログラムは、しばしばGoプログラムよりも実行速度が遅い。特にプログラムの実行環境を仮想化する「コンテナ」内でプログラムを動作させる場合、PythonとGoにおいて顕著な差が生じることがある。
コンテナの主な利点は、プログラムが利用するストレージ容量やネットワークの帯域幅(回線容量)といったリソース利用規模を迅速に変更できることだ。こうした利点を最大限に生かすためには、プログラムの実行速度が速いプログラミング言語を選ぶのが効果的だと言える。
プログラムの実行速度を考えると、コンテナの利用時にはPythonよりもGoを選択するのが自然だ。「Docker」や「Kubernetes」といったコンテナを扱うための主要なツールがGoで開発されていることは、単なる偶然ではない。
次回は、これまでに紹介した違いを基に、PythonとGoを総合的に比較する。
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