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クラウドバックアップをやめてオンプレミスにきれいに移るための“最後の仕事”:「脱クラウドバックアップ」の進め方【後編】
バックアップシステムをクラウドサービスからオンプレミスのシステムに移行するのは、単純なことではない。検討や確認を経て、移行の最終段階に到達した際に、やるべきこととは何なのか。
バックアップのクラウドサービス(クラウドバックアップ)をやめて、オンプレミスのバックアップシステムに移行する“脱クラウドバックアップ”。その実現までには、さまざまな作業が生じる。移行の最終段階で必要になる作業を確認しよう。
「脱クラウドバックアップ」を終わらせる“この作業”
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連載:「脱クラウドバックアップ」の進め方
バックアップの動向を抑えるには
新しいオンプレミスのバックアップシステムを導入したら、いよいよカットオーバー(新しい仕組みの稼働)を進めることになる。カットオーバーの具体的な作業は以下の通りだ。
- 新しいバックアップシステムの設定
- バックアップデータの段階的な移行
- 新しいバックアップシステムのテスト(確実にバックアップを実行できることの確認)
- カットオーバースケジュールの確定およびバックアップの開始
- バックアップ手順のドキュメント化
- 新しいバックアップシステムに関する経営陣や従業員への情報共有
- バックアップポリシーの更新
- 事業継続計画(BCP)や災害復旧(DR)計画の更新
- 利用していたクラウドバックアップの初期化(1カ月以内)
クラウドバックアップからオンプレミスのバックアップシステムへのスムーズな移行が実現するかどうかは、十分なノウハウやスキルを持った人材の有無が左右する。自社に適切な人材がいない場合は、カットオーバーを支援するベンダーの力を借りることが有効だ。
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