「遅いシステムが絶対無理」ならシステムの“あれ”を追求すべし:地球に優しいネットワークを作る【第4回】
経営層やIT部門の意思決定者の約7割が、自社のITシステムに不満を感じていることが分かった。特に大きいのはITシステムの実行速度や安定性といったパフォーマンスへの不満だ。
ネットワーク機器ベンダーのRiverbed Technologyは「Rethink Possible: Visibility and Network Performance - The Pillars of Business Success」と題するレポートを2020年に公開した。英国、ドイツ、スイス、フランス、オランダ、中東の経営幹部や事業部門の意思決定者、IT部門の意思決定者の計1726人を対象に実施した同調査によれば、回答者の70%が自社のITシステムの実行速度や安定性といったパフォーマンスに不満を感じていた。
Riverbedは「実行速度が十分に出ないシステムが受け入れられることは絶対にない」と指摘する。なぜITシステムのパフォーマンスが求められているのか。パフォーマンスの確保にはどう取り組めばいいのか。
「遅いシステム」が嫌なら“あれ”に取り組むべし
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連載:地球に優しいネットワークを作る
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データ増加に立ち向かう
消費者や従業員が常時ネットワークに接続するシステムの実行速度に課題がある場合、IT管理者がその課題を解消するのは簡単ではない。システムの実行速度は従業員の満足度だけでなく、業績にも悪影響が及ぶ可能性がある。
システムの実行速度を安定させ、障害を防ぐには、ITインフラの問題を引き起こす原因を明確にすることが欠かせないと、Riverbedは指摘する。ITインフラの問題点を明確にするには、ネットワークを可視化する仕組みが必要不可欠だ。
企業の意思決定者の約58%は、「自社のネットワークパフォーマンスの可視性が十分ではない」と考えている。IT部門の意思決定者の83%は、「ITシステムを包括的に可視化するためのツールへの投資を増やすべきだ」と回答した。
可視化を阻む主な原因として、Riverbedは以下の事項があると指摘する。
- 他システムとの連携を複雑にするレガシーシステム
- IT部門の知識不足
- 変化に対する経営層や従業員の抵抗
第5回は事例を踏まえながら、デジタルトランスフォーメーション(DX)に必要な要素を分析する。
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