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「JavaScript」と「TypeScript」の違いとは? 比較表で整理しよう:JavaScriptとTypeScriptの違い【第4回】
「JavaScript」と「TypeScript」は似た名前を持つだけではなく、深い関わりを持つプログラミング言語だ。両者の違いは何なのか。比較表で整理する。
Webアプリケーション開発の主要言語であるスクリプト(簡易プログラム)言語の「JavaScript」と、Microsoftが開発を主導するオープンソースのプログラミング言語「TypeScript」。両者は似た名前を持つものの、似て非なるものだ。あらためて両者の違いを確認しよう。
「JavaScriptとTypeScriptの違い」を比較表で確認
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連載:JavaScriptとTypeScriptの違い
- 第1回:JavaScriptとTypeScriptの違いは名前だけじゃなかった? 根本的な違いはこれだ
- 第2回:「JavaScript」はいつ、なぜ生まれた? “大人気言語”の知られざる歴史
- 第3回:JavaScriptの代替でも後継でもない「TypeScript」の“本当の役割”はこれだ
JavaScriptを知る
JavaScriptとTypeScriptの主な違いは、以下の表の通りだ。
項目 | JavaScript | TypeScript |
---|---|---|
公開年 | 1995年 | 2012年 |
開発元 | Netscape Communications | Microsoft |
型システム(注1) | なし | あり |
コミュニティー | TypeScriptより大規模 | JavaScriptより小規模 |
コンパイル(注2) | 必要なし | 必要あり |
ファイル拡張子 | JS、JSX | TS、TSX |
IDE(統合開発環境)によるソースコードの検証やリファクタリング(注3) | 困難 | 可能 |
習得 | 比較的容易 | 相応の時間が必要 |
ソースコードの可読性 | ソースコードの規模が大きくなると低下 | 型システムとオブジェクト指向(注4)により向上 |
※注1:変数に対して「型」(数値や文字列といったデータの種類)を指定する仕組み。
※注2:TypeScriptでは、TypeScriptソースコードからJavaScriptソースコードへの変換。
※注3:動作を変えずに内部構造を書き換えること。
※注4:データと処理内容をまとめた「オブジェクト」を中核要素とするプログラミングの概念。
TypeScript用IDEは、JavaScript用IDEよりも多くの機能を備える傾向にある。型システムにより、TypeScriptのソースコードは、実行前のコンパイル時に型のエラーを発見できる。そのためソースコードの規模が拡大しても比較的デバッグしやすい。
次回は、JavaScriptと比べた場合のTypeScriptのメリットを整理する。
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