Web会議の意外過ぎる「サステナビリティー」的メリットと注意点とは?:Web会議ツールとサステナビリティーの意外な関係【第2回】
「サステナビリティー」の確保にWeb会議ツールを生かすことには、具体的にどのようなメリットがあるのか。活用の際に注意すべきこととは何なのか。専門家の見解を基に整理しよう。
環境保護や社会貢献といった取り組みと経済成長を両立させる「サステナビリティー」(持続可能性)の観点で、Web会議ツールには幾つかのメリットがある。一方でWeb会議ツールをサステナビリティー確保に生かす上では、無視できない注意点があることも事実だ。それぞれを整理しよう。
Web会議の意外な「サステナビリティー的メリット」はこれだ
併せて読みたいお薦め記事
連載:Web会議ツールとサステナビリティーの意外な関係
Web会議活用のポイントとは
「Web会議ツールは、長期的視点でサステナビリティー確保に寄与する」。調査会社Gartnerでシニアプリンシパルアナリストを務めるクリス・トゥルーマン氏は、こう指摘する。調査会社Informaの技術調査部門Omdiaでプリンシパルアナリストを務めるプラチ・ネマ氏によれば、サステナビリティー確保の手段としてWeb会議ツールを利用するメリットは以下の通りだ。
- 出張費の削減
- 通勤手当の削減
- オフィスの光熱費や電気代の削減
- オフィス賃料の削減
- 従業員の働きがいの向上
- 顧客とのつながりの強化
- 従業員満足度の向上
- サステナブル(持続可能)な世界への貢献
従業員が働く場所を問わず、他の従業員と一緒に働けるようにする手段として、Web会議ツールは「有効だ」とトゥルーマン氏は述べる。「Web会議ツールを利用すれば、さまざまな従業員が自由に発言し、意思決定に携わりやすくなる」(同氏)
Web会議の活用には注意点も
サステナビリティー確保の手段としてWeb会議ツールを生かす際には、幾つかの注意点があるとトゥルーマン氏は指摘する。「Web会議ツールを利用する従業員を限定したり、一部の従業員のニーズだけに基づいて使い方を決めたりすると、全社としてメリットを享受しにくい」(同氏)。その他、ネマ氏はWeb会議ツールを活用する際に、以下を確認すべきだとアドバイスする。
- 標準的かつ明確な利用ルールを整備できているかどうか
- 顧客や取引先のニーズを十分に考えられているかどうか(自社にとってのメリットだけを重視していないかどうか)
- 導入に伴うコストを把握できているかどうか
第3回は、Web会議ツールのサステナビリティー効果を測定する方法を考える。
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.