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クラウドの無駄をなくして安くする「デプロビジョニング」の手順はこれだ:クラウドが高い原因はリソースの無駄?【中編】
企業は無駄にプロビジョニングしたリソースを元に戻すデプロビジョニングにより、クラウドサービスのコストを抑えることができる。デプロビジョニングの具体的な手順を説明する。
クラウドサービスのコストが企業の想定より膨れ上がってしまう理由の一つが、無駄なプロビジョニング(利用可能な状態にすること)だ。一度プロビジョニングしたものを元の状態に戻すことは「デプロビジョニング」と言う。無駄なリソースを見極め、デプロビジョニングを遂行することがコスト削減の鍵だ。クラウドリソースをデプロビジョニングするための手順を解説する。
クラウドの無駄をなくす「最初から最後までの手順」はこれだ
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クラウドのコストを抑える方法
最初に、リソースをデプロビジョニングする手順は必ず文書化して中央リポジトリ(保管場所)に公開する。これは新しいスタッフの入社時や、コンプライアンス(法令順守)の監査で役に立つ。デプロビジョニングするリソースを決定したら、アプリケーションの所有者と開発者や、エンドユーザーなどその変更の影響を受ける関係者に通知する。その後の手順は以下の通りだ。
- デプロビジョニングを計画しているリソースから、ユーザー権限などのアクセス権限を削除し、API(アプリケーションプログラミングインタフェース)を利用するための認証情報)である「APIキー」を無効にする。こうしておけば、リソースのデプロビジョニング中にエンドユーザーがそのリソースにアクセスすることはない
- デプロビジョニングするインスタンス(仮想マシン)を終了する。
- デプロビジョニングするリソースに関連したデータを安全に削除する。パブリッククラウドにはデータ削除ツールが備わっている。例えばGoogle のクラウドストレージ「Google Cloud Storage」の「Object Lifecycle Management」という機能を使い、指定したルールに基づいてデータを削除したり、容量に応じて料金が最も安いストレージクラスに自動で切り替えたりできる。
最後に、リソースが削除されたことを検証する。そのためにはログの確認と、対象のリソースとサービスが存在していないことをテストで確認する必要がある。
後編は、パブリックラウドで利用できるコスト監視ツールを紹介する。
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