「本当にやりたい仕事」が見つかる“4つの質問”はこれだ:大量解雇時代のキャリア論【後編】
順調にキャリアを積んできたところで突然「レイオフ」の対象になったら、誰でも後ろ向きになってしまうものだ。だがレイオフをチャンスと捉えて状況を好転させることはできる。そのためには何をすればいいのか。
「レイオフ」(一時解雇)を言い渡されたら、人はなかなか前を向けないものだ。積み上げてきたキャリアやスキルの何が悪かったのかと考え込んだり、自分に自信が持てなくなったりする。だがその後のキャリアや生活を考えれば、落ち込んでいる暇はない。無職の期間をキャリア形成の“チャンス”に変えるために、まずは自分が本当にやりたいことを整理しておくといい。
「本当にやりたい仕事」が分かる“4つの質問”
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連載:大量解雇時代のキャリア論
テレワーカーとレイオフ
レイオフで無職になった期間は、自分を見つめ直す絶好の機会でもある。女性向けキャリアコンサルタント会社InspiHER Techの創設者兼CEOであるローリー・スワンソン氏は、レイオフを言い渡されたばかりの顧客に、一歩引いて4つの質問を自分に投げ掛けてみるよう勧めている。
- 自分が好きなことは何?
- 自分が得意なことは?
- 自分が続けていきたいことは?
- 得意だけどやめたら幸せになれることは?
「自分が本当にやりたいことは何かを想像し、夢を見る余裕を持つことが大事だ。質問に答えてビジョンがはっきりしたら、それを実現するために努力すべきだ」(スワンソン氏)
キャリアアンドライフコーチのアリソン・タスク氏は次のように語る。「レイオフされたからといって二度と働くことができなくなるわけではない。次の仕事が過去に経験した職種になる可能性も、経験のない新しい職種になる可能性もある」
人間関係のネットワークを育てる
人間関係を生かすのも一つの手だ。スワンソン氏は、レイオフされた顧客に「悔しさを捨てて友人や知人に連絡を取る」よう勧めている。同氏の顧客の中には、自身の経歴を書いた資料を知人に配る人もいるという。こうした資料には、以下の内容を記載しておくとよい。
- 求職中であること
- 希望する職種
- 希望する業界
- 興味がある企業名
人間関係を現職や前職の同僚だけで構成するのはもったいない。学生時代からの友人や両親、両親の友人、子どもの友人の保護者にも声を掛けて人間関係を広げることをスワンソン氏は勧める。誰もが次の仕事につながる可能性を与えてくれる存在だと考えるのだ。
リクルーター(採用担当者)と関係を構築しておくことも重要だ。さまざまな企業と話し、採用の機会を伺うのが彼らの仕事だ。
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