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いまさら聞けない、ソースコードでよく見る「3種類のかっこ」の違い開発者が知っておくべき「かっこ」の違い【前編】

ソースコードにはさまざまな種類のかっこが登場する。その中から、エンジニアが知っておくべき3種類のかっこを取り上げる。名前や役割など、それぞれの基礎情報を学ぼう。

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 「Java」「C++」「C#」などのプログラミング言語では、ソースコード内の要素を示すために、さまざまな種類の“かっこ”を使用する。どのように使い分けるのかを理解すれば、コーディングがよりスムーズになるはずだ。本連載は主要な3種類のかっこについて、名称や違い、実例を交えた使い方を取り上げる。

まず知りたいかっこの基礎

 プログラミング言語で主に以下のかっこを使い分ける。

  • 丸かっこ:()
    • メソッド(機能)に値を渡すために使う。
  • 角かっこ:[]
    • 配列(同じ型の変数をまとめたデータ群)の要素を参照するために使う。
  • 波かっこ:{}
    • スコープ(プログラム内で変数を使う範囲)を設定するために使う。

 これらのかっこには複数の別名がある。以下に代表的な別名を示す。

  • 丸かっこは「小かっこ」とも呼ばれる
  • 角かっこは「大かっこ」とも呼ばれる
  • 波かっこは「中かっこ」とも呼ばれる

 それぞれの違いを表にまとめた。

丸かっこ、角かっこ、波かっこの比較
正式名称 表記 別名 主な用途
丸かっこ () 小かっこ、かっこ、パーレン メソッドのシグネチャの定義、またはメソッドに引数を渡す際に用いる。
角かっこ [] 大かっこ、ブラケット、スクエアブラケット 配列やコレクション(注1)の特定の要素にアクセスする際に用いる。
波かっこ {} 中かっこ、ブレース、カーリーブラケット クラス(注2)、メソッド、ループ、ブロック(注3)の開始と終了を定義する際に用いる。

※注1:データや操作をまとめた「オブジェクト」の集合体。
※注2:オブジェクトの設計図。
※注3:ソースコードのまとまり。


 次回は、それぞれのかっこが実際のソースコードでどう使われているのかを交えて、違いを掘り下げる。

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