11個のクールな技術用語とスラング【第3回】
「アロー関数」「ダイヤモンド演算子」とは? 知っておくと便利なIT用語
IT業界には幾つもの独特な技術用語やスラングがある。プログラミングにおいて、「アロー関数」「ダイヤモンド演算子」はどのような場合に用いることができるのか。
ソフトウェアエンジニアは、さまざまな記号や用語、文字の組み合わせに、それぞれ独特の名前を付けてきた。IT業界に存在する11個の技術用語とスラングの中から、5つ目と6つ目を解説する。
用語5.アロー関数
併せて読みたいお薦め記事
連載:11個のクールな技術用語とスラング
エンジニアが知っておくべき言葉
一部のプログラミング言語では、小規模で名前のない関数である「ラムダ式」にロジックを割り当てるための構文として、「アロー関数」(「=>」または「->」)を採用している。以下はプログラミング言語「C#」でのアロー関数の動作例だ。「SingleArgument」というデリゲート型(関数を格納できる変数型)の変数「sa2」を定義し、「String」型の引数「n」を受け取って「print(n)」を実行する関数を代入している。
SingleArgument sa2 = (String n) => print(n);
用語6.ダイヤモンド演算子
プログラミング言語・実行環境「Java」のバージョン5で、データの型に依存しない汎用(はんよう)的な関数やデータ型を記述する「ジェネリクス」が利用可能になった。以下のJavaサンプルプログラムは、ジェネリクスを使用して「ArrayList」クラス(データと処理をまとめた「オブジェクト」の設計図)のインスタンスを生成している。インスタンスは、クラスの設計に沿って生成した実体のことだ。
List list = new ArrayList();
この処理で、「String」型の変数をリスト構造にした「list」という名前のArrayListオブジェクトを生成できる。この場合、Stringを2回指定しなければならないのは冗長的だ。こうしたジェネリクスの冗長性を減らすために、Javaのバージョン7は「ダイヤモンド演算子」(<>)を導入した。
ダイヤモンド演算子は、変数宣言時に左辺で指定するジェネリクスの型を、右辺のジェネリクスの型にコピーする。そのため、開発者はジェネリクスの型をもう一度書く必要がない。ダイヤモンド演算子を使って先ほどの例を書き直すと、以下のようになる。
List list = new ArrayList<>();
次回は、7つ目と8つ目の用語を紹介する。
TechTarget発 エンジニア虎の巻
米国TechTargetの豊富な記事の中から、開発のノウハウや技術知識など、ITエンジニアの問題解決に役立つ情報を厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 エンジニア虎の巻
米国TechTargetの豊富な記事の中から、開発のノウハウや技術知識など、ITエンジニアの問題解決に役立つ情報を厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[ゾーホージャパン株式会社] サイバー攻撃からネットワークを守る上で確実に押さえておきたいポイントとは? -
事例
[アルプス システム インテグレーション株式会社] 中小企業でも安心して活用できる「手ごろなSOCサービス」とは? -
製品資料
[株式会社シーイーシー] 脱VMwareに成功した企業は何をどう実践した? 事例に学ぶ戦略立案&実装のコツ -
製品資料
[株式会社オービックビジネスコンサルタント] ランサムウェア攻撃を“二重の防御構造”で防ぐ、クラウド型基幹システムの実力 -
製品資料
[株式会社オービックビジネスコンサルタント] 動画で知るランサムウェア被害企業のリアル、会計データが無事だった理由とは
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
2
鹿島建設のDXを阻む「10年前のAWS」 安全性と自由度を両立したモダナイズ
-
3
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
4
「Excel管理」では限界――製造現場の改善が進まない“隠れた原因”
-
5
AIの導入効果はどう測る? DMM.comのエンジニア組織に学ぶ効果検証のノウハウ
-
6
便利機能が「裏口」に コンテナの安全を脅かす“監視の穴”とは
-
7
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
8
ランサムウェアに悪用された“Windowsの穴”とは? パッチで直らない脆弱性も
-
9
「Oracle Database」のサポート体系が変更 料金への影響は?
-
10
慶應義塾が「Notion」を選んだ理由 AI導入の盲点になる“情報のサイロ化”
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
DX/AI投資の壁を突破、現代の最高財務責任者が直面する課題と克服のヒント
-
3
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
4
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
5
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
6
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
7
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
8
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
9
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー