なぜ「コンサル頼み」は失敗するのか

「Excel管理」では限界――製造現場の改善が進まない“隠れた原因”

製造業は品質向上と経費削減の両立が求められる中で、生産性をいかに向上させるかに頭を抱えている。改善を阻んでいるデータ不足や「Microsoft Excel」への依存の実態とは。

 日本の製造業者は長らく品質向上と経費削減の両立に取り組んできた。しかし、多くの現場では構造的な制約によって、これ以上の生産性向上が困難な状況に直面している。

 コンサルティング企業Pro-D-useは、自社の現場改善や生産性向上に取り組む製造業の経営者と役員336人を対象に、「製造業の現場改善・生産性向上の取り組み実態調査」を実施した。調査期間は2026年7月30日~8月1日だ。

 調査の結果、生産性低下の主な原因として「人材不足、採用難」(44.9%)と「熟練者の技術や技能が標準化、マニュアル化できていない(属人化)」(38.7%)が上位に挙がった。設備の老朽化や稼働率の低下といったハード面の課題よりも、人材や業務の仕組みに関わるソフト面の課題が深刻化している実態が浮き彫りになっている。

 現場の改善活動を進める上でも、根本的な課題が存在する。現場の現状を正確に把握するためのデータが不足しているためだ。解決策を立案し、その投資対効果を判断するためには、前提となる実態の正確な把握が欠かせない。以下で調査を通じて明らかになった課題を紹介する。

現場改善を阻む「可視化」「数値化」の壁とExcel依存の実態

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