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非IT部門でも取っておいて損はない「クラウド認定資格」とは役立つクラウド認定資格11選【第5回】

クラウドコンピューティングの認定資格の中には、開発者やIT管理者以外のユーザーを対象にしたものも存在する。本稿はクラウドコンピューティングの基本的な知識を必要とする人向けの認定資格を紹介する。

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 クラウドコンピューティングの知識を必要とする人は、開発者やIT管理者であるとは限らない。組織の経理担当者や部門の責任者は、クラウドコンピューティングが業務プロセスにどのような影響を与えるのかを理解するために、例えばコストの管理をはじめとしたある程度のクラウドコンピューティングに関する知識を必要とする。開発者やエンジニアではないクラウドユーザーが、クラウドコンピューティングの知識を習得するための認定資格を紹介する。

非IT部門にも推奨の「クラウド認定資格」とは

 IT認定資格の分野を主導する業界団体のCompTIAは、IT導入の意思決定者向けのクラウド認定資格「CompTIA Cloud Essentials+」(CLO-002)を提供している。

CompTIA Cloud Essentials+

 CompTIA Cloud Essentials+は、セキュリティ対策やWebアプリケーションの開発といったIT部門の業務ではなく、クラウドコンピューティングが事業や企業経営に及ぼす影響に重点を置いている。具体的には、クラウドサービスのコスト管理の方法や、クラウドコンピューティングが事業や企業経営に及ぼす影響、クラウドサービスに関するコンプライアンス(法令順守)などの知識を問う。

項目 内容
試験費用 138ドル
試験時間 60分
問題数 最大75問(単一/複数選択式)
最低合格点 720点

 Cloud Essentials+は、ITシステムの管理を担当しないが、クラウドコンピューティングの利用に関する意思決定をする事業部門や経理部門の従業員を対象としている。IT管理者は、自社内のクラウドサービスの知識に対するニーズを把握しておくとよい。

クラウド認定資格の意義とは

 IT管理者としてのスキルは、日常の業務を通じて取得することが重要だ。しかしIT管理や開発のベストプラクティスを新たに学び、自身のキャリアの可能性を広げるには、自身の経験を資格で補うことを検討するとよい。

 Microsoftの認定試験の中には、大学の単位として認定されるものがある。学位取得を目指す人はこうした制度を利用できる。

 クラウドコンピューティングの専門家にとって、クラウドベンダーが提供する認定資格を通して、自社で利用中のクラウドサービスに関する知識やスキルを得ることは役に立つ。しかし企業のマルチクラウド利用が進んでいることから、ベンダーにとらわれない認定資格も注目に値する。

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