「匿名ブラウジング」のメリットと方法【第2回】
Webブラウジングの超基本「匿名」「プライベート」は何が違う?
Webブラウザでのプライバシーを保護する手段には、「匿名ブラウジング」と「プライベートブラウジング」がある。両者は何がどう違うのか。
自分の属性やインターネットでの行動を隠してWebサイトを閲覧する手段として、「匿名ブラウジング」がある。それによく似た手段として「プライベートブラウジング」がある。エンドユーザーが自身のプライバシーを保護するための手段として、両者はどう違うのか。それぞれの違いを整理すると同時に、匿名ブラウジングの場合には「どこまで情報を隠せるのか」を考える。
「匿名ブラウジング」と「プライベートブラウジング」の違い
併せて読みたいお薦め記事
連載:「匿名ブラウジング」のメリットと方法
Webブラウザについて知っておきたいこと
匿名ブラウジングによく似ている仕組みとして、一部のWebブラウザが搭載しているプライベートブラウジング(プライバシーモードとも)がある。この2つはほぼ同じ意味で用いられる場合もあるが、異なるものだ。具体的な違いは以下の通り。
- 匿名ブラウジング
- WebサイトがエンドユーザーのIPアドレスや行動を追跡できないようにして、匿名性を保ちながらWebサイトを閲覧すること
- 自分の身元や個人情報を隠すことで、ターゲティング広告を回避可能
- プライベートブラウジング
- 閲覧履歴やCookie、キャッシュなどを保存せずにWebサイトを閲覧すること
- 匿名性ではなく、プライバシー保護が主な目的
上記の通り、匿名ブラウジングはIPアドレスを隠すものだ。それに対し、プライベートブラウジングはPCやスマートフォンといったデバイスに個人情報を保存しないようにする仕組みで、IPアドレスは隠されない。プライベートブラウジングでは、エンドユーザーはWebサイト内での行動も追跡される。
匿名ブラウジングは本当に「匿名」なのか?
匿名ブラウジングでは匿名性が完全に保たれるわけではない。なぜなら、エンドユーザーとWebサイトの間に検索エンジンやコンテンツ配信ネットワーク(CDN)などが介在しているからだ。これらがエンドユーザーの行動を監視したり、追跡したりすることは不可能ではない。匿名ブラウジングは、インターネットサービスプロバイダー(ISP)による管理から逃れることはできない。エンドユーザーにIPアドレスを付与するISPは、エンドユーザーの身元や行動を把握することができる。
プライベートブラウジングにも懸念点がある。Googleはプライバシーモードでブラウジングしていたエンドユーザーの行動を違法に追跡していたことを理由にした集団訴訟を受けて、数十億件のデータを削除することになった。
第3回は、エンドユーザーの行動を追跡するために使われる技術について解説する。
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