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Hello Worldプログラムから見る「Python」の“本質”とは?JavaとPythonを比較【中編】

プログラミング言語の中でも比較的自由度の高い「Python」には、独特の記法や機能が存在する。「Hello World」を出力するプログラムを例に挙げて、使い方と機能を学ぼう。

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 プログラミング言語「Python」は、シンプルな記法を持つ一方で、その裏側には複雑な実行の仕組みが存在する。プログラムのエントリーポイント(プログラムの実行開始点)を定義する方法から、Pythonの本質的な特徴を考えてみよう。

Pythonで「Hello World」はどう実装する?

 エントリーポイントをPythonで実現するためによく使われる構文が「if __name__ == "__main__"」だ。使用例を以下に示す。1行目は、Pythonの標準ライブラリ「sys」をインポートするための命令だ。3行目に「if __name__ == "__main__":」の条件文を記して、このソースコードファイルが直接実行されたときのみif文内の命令、この場合は4行目の標準出力に「Hello World」という文字列を出力する操作を実行する。

import sys
if __name__ == "__main__":
  sys.stdout.write('Hello World')

 プログラム実行時に引数を渡すための「コマンドライン引数」を扱うことも可能だ。以下の例では、「sys.argv」がコマンドライン引数を含む変数のリストになっており、先述のJavaの例と同様にコマンドライン引数の数を標準出力に表示する。

import sys
if __name__ == "__main__":
  sys.stdout.write(str (len (sys.argv) ) )

便利な標準関数

 開発者が言語内部の複雑な構造を意識せずにプログラミングできるようにするため、Pythonは複数の標準関数を提供している。その代表例が「print」関数だ。

 先ほどのコマンドライン引数の数を出力するプログラムを、print関数を使って実装すると、以下のようになる。

import sys
if __name__ == "__main__":
  print((len (sys.argv), end='')

 次回は、JavaとPythonを比較した上で、それぞれの弱点を検証する。

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