Windows XPの復活方法 その2
Windows XPの復元:「デバイスドライバのロールバック」と「システムの復元」
起動できなくなったシステムを復旧する方法として、「前回正常起動時の構成」に続けて「デバイスドライバのロールバック」と「システムの復元」を紹介する。
「前回正常起動時の構成」を使ってWindows XPを復元する方法では、起動しなくなったシステムを「前回正常起動時の構成」オプションを使って機能する状態に復元する方法を解説した。今回はほかの有用な復旧手段として、「デバイスドライバのロールバック」と「システムの復元」を紹介する。
デバイスドライバのロールバック
Windows XPの破壊的な変更として最もよく起こるのは、恐らく無効なデバイスドライバのインストールだろう。Windowsではこれを防ぐ措置が取られてはいるが、ドライバをチェックする仕組みが完全ではなく、簡単にかわされてしまう。無効なデバイスドライバをインストールすると、結果としてハードウェアが1つ機能しなくなるだけで済むこともあれば、システム全体が起動できなくなることもある。
幸い、この種の問題の復旧は比較的簡単だ。ここで紹介する方法は「デバイスドライバのロールバック」と呼ばれている。通常の方法で無効なデバイスドライバをインストールしたのであれば、ほとんどの状況でうまくいく。しかし、例えば有効なデバイスドライバと一致させるために無効なデバイスドライバの名称を変更し、有効なファイルを無効なファイルで上書きするといったとんでもないことをやってしまった場合、この方法は通用しない。
まずはセーフモードでシステムを起動することを勧める。セーフモードは最小限のドライバセットしか使わないため、別の方法では起動できないシステムでもWindowsを起動できるはずだ。セーフモードを利用するにはWindows起動の初期の段階で[F8]キーを押し、起動メニューから「セーフモード」を選ぶ。
Windowsがセーフモードで起動すると、画面が少し変に見えるだろう。これは、すべてのビデオアダプタとディスプレイに対応するよう設計された極めてローエンドのビデオドライバをWindowsが使っているからだ。解像度や色の限界は無視してコントロールパネルを開こう。
コントロールパネルを開いたら、「パフォーマンスとメンテナンス」をクリックし、次いで「システム」をクリックすると、「システムのプロパティ」画面が開く。「ハードウェア」タブをクリックし、「デバイス マネージャ」ボタンを押して開く。
デバイス マネージャが開いたら、デバイスの一覧をスクロールして、無効なドライバと関連付けられたデバイスを探す。次にそのデバイスを右クリックして、表示されるショートカットメニューから「プロパティ」を選び、デバイスのプロパティ画面を出す。最後にこの画面でドライバのタブを選び、「ドライバのロールバック」ボタンを押す。これでデバイスドライバが以前のバージョンに戻る。
システムの復元
破壊的な結果をもたらすシステムの変更は、デバイスドライバの追加だけではない。レジストリの変更からソフトウェアのインストールまで、問題を引き起こす原因となる行為は多数ある。このような状況では「システムの復元」を使ってコンピュータの時間を逆戻りさせることで、破壊的な変更前の設定に戻せることが多い。
システムの復元は、その名称とは裏腹にバックアップからの復元を行うものではない。Windowsではさまざまな設定変更前に、復元ポイントが作成される。変更によって壊滅状態になったら、システムの復元ポイントに戻ればいい。システムの復元は完ぺきではなく、通常のバックアップの代替にもならないが、それでも大きな助けにはなる。
システムが起動できなくなったら、復旧のプロセスは前述したセーフモードでの起動から始めるといい。Windowsが起動したら管理者としてログインし、スタートメニューから「すべてのプログラム」「アクセサリ」「システムツール」「システムの復元」の順に選択する。
「システムの復元」のアプリケーションが起動したら、「コンピュータを以前の状態に復元する」を選んで「次へ」をクリック。システムをどの時点に戻したいかを選ぶ画面に切り替わる。ただし復元ポイントに戻せるのはシステムの設定だけで、システムに保存してあるデータには影響しない。利用したい復元ポイントを選び、「次へ」を選ぶと復元プロセスが始まる。
これで、破壊的な設定変更から復旧する方法をさらに2つ学んだことになる。次のシリーズ最終回では、Windows XP復旧のためのもっと複雑なオプションをさらに幾つか紹介しよう。
本稿筆者のブライエン・M・ポージー氏は、MCSE(マイクロソフト認定システムエンジニア)の資格を持ち、Windows 2000 ServerおよびIISに関する仕事でMicrosoft Most Valuable Professionalの認定を受けた。全米規模の病院チェーンでCIOを務めた経験があり、フォートノックス(ケンタッキー州にある米軍施設)のIT セキュリティを担当したこともある。フリーランスのテクニカルライターとして、Microsoft、TechTarget、CNET、ZDNet、MSD2D、Relevant TechnologiesなどのIT関連企業に記事を寄稿している。
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