XenServer Tips
XenServerの動的メモリ制御を有効化する方法
XenServerの動的メモリ制御の方法を解説する。この機能によって、サーバにホストされる仮想マシンの集約率を向上することができる。
解説
XenServerの動的メモリ制御(メモリオーバーコミット、バルーニングとも呼ばれる)機能(※)は、稼働中の仮想マシンへのメモリ割り当て量を自動調節してくれる機能である。この機能によってサーバにホストされる仮想マシンの集約率を向上することができる。通常、物理サーバに使用可能なメモリがない場合は、新たに仮想マシンを起動しようとしてもメモリ不足で起動できない。動的メモリ制御機能を有効にすると、物理サーバに使用可能なメモリがない場合でも実行中の仮想マシンのメモリ割り当て量を(あらかじめ設定された範囲内で)減らして追加の仮想マシン用に開放することができる。以下に動的メモリ制御機能を利用するメリットをまとめる。
※ XenServer 5.6 Advanced Edition以上で利用可能。
集約率向上
物理サーバにホストできる仮想マシンの数を増やすことができる(集約率が向上する)。また、ハードウェア障害によってHA(高可用性)機能が実行される際にも、より多くの仮想マシンを他のホスト上で起動できるようになる。
可用性向上
メモリ割り当て量を動的に(再起動なしに)変更できるので、サービスの可用性が向上する。
設定は非常に簡単である。以下に解説する。
設定方法
XenCenterの左のリストでホストを選択して[Memory]タブをクリックすると、ホスト上にある全ての仮想マシンのメモリ割り当て状況を確認できる(図1)。例えば、「W2K3-LAB」という仮想マシンには、下記のようなメモリが固定で4Gバイト(4096Mバイト)割り当てられていることを確認できる。この4Gバイトは、OSをインストールした際に設定した値である。
各仮想マシンの[Edit]ボタンをクリックすると、図2のようなポップアップウィンドウが表示される。例えば、仮想マシン「WIN2K3-LAB」に固定で割り当てられているメモリを変更するには、チェックボックスを[Automatically allocate memory within this range]に切り替える。
次に、他のシステムに提供を許可するメモリの割当量を定義する。図3の設定では2048Mバイト~4096Mバイトに設定しており、この範囲のメモリ量を他のシステムに提供できるようになる。
この設定は、下記コマンドでも可能だ。
メモリの設定値は、下記コマンドで確認できる(Kバイト単位で出力される)。
補足解説
本機能がサポートされるOSについては、「Citrix XenServer 5.6 管理者ガイド」を参照されたい。
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