診療所向け電子カルテ製品紹介:ネットビー
訪問診療向けに最適な機能を搭載する電子カルテ「B5」
患者の自宅を主治医が定期的に往診する「訪問診療」。ネットビーが提供する無床診療所向け電子カルテ「B5」は、現場の医師が開発した訪問診療向けの機能を搭載したシステムだ。
訪問診療に従事する医師が開発した機能を搭載
ネットビーが2006年8月に開発した無床診療所向けレセコン一体型電子カルテシステム「B5」。B5はWindows環境向けシステムで、沖縄県宮古島市などで訪問診療に従事する泰川恵吾氏(医療法人 鳥伝白川会 理事長)が開発した「Dr.GON」の後継製品だ。レセプト部分をネットビーが開発し、同社が保守サポートを実施している。
ネットビー 代表取締役 松崎純一氏は、「現場の医師が開発したDr.GONのコンセプトを受け継ぎ、訪問診療に最適な機能を搭載したシステム」と説明する。また、B5の特徴として「クライアント/サーバ方式とASP(Application Service Provider)方式を組み合わせたハイブリッド型である」「訪問診療時など院外での利用に適するデータの携帯性」などを挙げた。
B5では、カルテなどのデータベースと電子カルテの実行プログラムを格納するホストPC(サーバ)と、院内のLAN環境でデータを共有して利用するクライアントPC、訪問診療用のノートPCなどで構成されるクライアント/サーバ方式のシステム構成を取る。
また、会計計算やレセプト作成処理については、インターネット経由で接続されたサーバを利用するASP方式を採用している。厚生労働省のマスターデータの更新に合わせてサーバ側で更新するため、ユーザーによるアップデート作業は必要ない。よく使用する薬剤などの情報のみを「お気に入り」マスターとしてB5に取り込んで利用できる。
画面レイアウトは操作性を重視
B5のカルテ画面は、「画面レイアウトはデザイン性よりも、操作性や分かりやすさを優先している」(松崎氏)。基本的に1画面1機能の構成を取る。処置内容が保険点数計算と関係している「処置カルテ画面」と、訪問診療の記録を入力しやすい「診察カルテ画面」などがある。
薬剤名の入力などでは、「セレクター」という選択用の別ウィンドウが開く。また、特定患者の定期的な処方を保存したり、処方や検査セットを登録するカルテテンプレートを活用することで入力作業を簡素化する。さらに、電子カルテの情報をキーワード検索する機能を搭載している。
| 分類 | 機能 |
|---|---|
| カルテ | 処置・診察カルテ、診察一覧、診察予定一覧、処理カルテレポート、診察カルテレポート、申し送りレポート、注射指示書、検査依頼書、処方せん、処方薬、Doカルテ、Do処方、テンプレート入力、定期処方、検査結果表示、画像管理、カルテチェック |
| レセプト | 月報、月領収書、月・年請求書、電子レセプト、レセプトチェック、簡易レセプト |
| 作成文書 | 訪問薬剤管理情報提供書、主治医意見書、介護明細書、生活習慣病療養計画書、特別指示書、診療報酬提供書、訪問看護指示書、栄養食事支持せん、患者サマリー診療計画書、など |
| ユーティリティ | モバイル作成/取り込み、検査データ取り込み、介護請求データ取り込み、分析リポート、CSVデータ入出力、カルテ履歴管理、リアルタイムバックアップ、一括バックアップ、郵便番号辞書取り込み |
訪問診療向けの特徴としては、訪問診療時には電子カルテのデータベースの情報をノートPCなどの端末に取り込んで持ち運べる点がある。ネットビー 技術部 井口裕也氏によると、B5では「モバイル取り込み」機能によって、院内のB5データベースの情報をコピーして持ち運ぶ。訪問診療後は、ノートPCのデータをホスト側に取り込んで同期するという。
電子カルテデータを全てノートPCに格納することで、ネットワーク接続がない環境でも診療を継続でき、「予定外の診療が発生した場合でも、診療所に立ち寄ることなく患者宅を訪問できる」(井口氏)。インターネット接続が可能であれば、院外でもレセプト計算や新薬情報などをマスターからリアルタイムに取り込むことが可能だ。
B5では、利用者用IDとクリニック用IDの2つで利用者を管理。カルテ参照・入力の履歴機能によって、データの改ざんや不正なアクセスを検知する。データのバックアップについては、B5プログラムが終了するときに自動バックアップ処理が実行される。
その他、X線装置などと患者氏名やIDによるデータ連携が可能。患者データを診療情報提供書、主治医意見書、訪問診療計画書などに自動的に反映させることができる。今後は「電子カルテ機能の自動バージョンアップ機能を搭載する予定だ」(井口氏)という。
レセプト関連処理は「レセプトマネージャー」機能を活用する。電子レセプトの作成や算定ルールチェック、簡易レセプト印刷などが可能。レセプトチェックルールはユーザー自身でも登録や変更が可能だ。
B5の初期費用(ソフトライセンス使用権)は63万円、月額利用料は5万2500円(いずれも税込み)。電子メールや緊急時の電話対応、リモートメンテナンスなどのサポートを受けられる。松崎氏は「クライアント数の制限はないため、多くの医療スタッフが従事する診療所にも適している」と説明する。
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