処理性能が前世代比で2倍に
インテルもビッグデータ志向へ、データセンター向け最新CPUの使いどころ
インテルは2014年2月19日、同社のx86サーバ向けプロセッサ最上位製品「インテル Xeon プロセッサー E7 v2」製品ファミリーを発表。ビッグデータ分析用途向けに処理性能や信頼性に関する機能改善を図った。
今回インテルが発表した「インテル Xeon プロセッサー E7-8800/4800/2800 v2」製品ファミリー(以下、Xeon E7 v2)は、開発コード名「Ivy Bridge EX」と呼ばれていたもので、「インテル Xeon プロセッサー E7-8800/4800/2800」(開発コード名「Westmere EX」)の後継製品となる。
同社はサーバ向けプロセッサとして、以下の製品ラインアップを提供している。Xeon E7 v2は、3種類のXeonプロセッサにおける最上位機種に位置付けられている。
| 製品群 | 想定されるシステム用途 |
|---|---|
| インテル Itanium プロセッサー 9500 | ハイエンド/ミッションクリティカル(基幹業務)システム |
| インテル Xeon プロセッサー E7 | 拡張性や信頼性を備えたハイエンドシステム |
| インテル Xeon プロセッサー E5 | 効率性を重視するデータセンター |
| インテル Xeon プロセッサー E3 | 比較的軽いワークロードやエントリーシステム |
| インテル Atom プロセッサー | 電力効率(低消費電力)を重視 |
インテルのクラウド・コンピューティング事業本部 データセンター事業開発部 部長、福原由紀氏は、「データセンターのワークロードは多岐にわたる。Xeon E7 v2製品群は、より高い信頼性や拡張性、処理能力が求められる領域で利用を想定している」と説明する。具体的にはERPやCRMなど従来の基幹業務システムに加えて、データウェアハウス(DWH)やBI(インテリジェンス)といったビッグデータ分析システム、インメモリデータベースなど大量な重要データを処理するバックエンドシステム、仮想化環境、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)などを想定しているという。
前世代製品(E7)と機能比較のハイライト
Xeon E7 v2製品群は22ナノメートルのプロセス技術を採用し、43億のトランジスタを搭載。2013年8月に発表した「インテル Xeon プロセッサー E5 v2」と同様のマイクロアーキテクチャ「Ivy Bridge」に基づいている。前世代製品(E7)と機能比較のハイライトとして、福原氏は以下の4点を挙げる。
処理性能が「2」倍に
Xeon E7 v2製品群の最大コア数は15、最大30スレッドの同時実行が可能。1CPU当たりの共有L3キャッシュ(LLC)は最大2.5Mバイトで、15コア搭載モデルであれば最大37.5Mバイトとなった。オンライントランザクション処理ベンチマークでは、前世代の2倍の処理性能結果を残している。
最大メモリ搭載容量が「3」倍に
Xeon E7 v2製品群では、1ソケット当たり最大24本のDIMMメモリを実装可能。また、「DDR3-1600」メモリもサポートしており、前世代製品の3倍となる6Tバイトまで拡張だ(前世代製品は4ソケットで2Tバイト)。
I/Oの帯域幅が「4」倍に
「インテグレーテッドPCI Express3.0」を採用することで、I/Oの帯域幅が4倍に拡大し、プロセッサへのデータ転送能力が向上した。
「5」ナイン(99.999%)の可用性を実現
Xeon E7 v2製品群では、採用信頼性を向上させる40種類以上の機能を搭載。インテルのクラウド・コンピューティング事業本部 データセンター事業開発部 プロダクト・マーケティング・マネージャー 横川 弘氏によると、同社では、それらの技術群を「インテル Run Sureテクノロジー」と呼んでいるという。
ハードウェアレベルの高度なRAS機能を提供する「インテル Run Sureテクノロジー」
インテル Run Sureテクノロジーは、高度なRAS(Reliability:信頼性、Availability:可用性、Serviceability:保守性)機能によって、データの整合性と可用性を向上させる機能群。横川氏は「データ整合性を担保しながら、障害対応能力に優れたシステムを実現する」と説明する。
インテル Run Sureテクノロジーは「メモリのRAS機能」「システムRAS機能」に大別される。メモリRAS機能は、データの整合性を担保しながら、障害の発生頻度を減らし、システムの運用効率を図る機能を提供する。また、システムRAS機能は、従来はファームウェアやソフトウェアで実現する回復機能をプロセッサ内で実装する。
その他、暗号化処理を高速化する「Intel Secure Key」、ユーザーの権限に応じて実行制御をハードウェアで制御する「Intel OS Guard」などのセキュリティ機能を新たに搭載している。
インテルによると、2014年2月19日時点で国内外のサーバベンダー21社がXeon E7 vを搭載する製品群の発表を予定しているという。
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