「企業のWindows離れ」はあるのか
ITリーダーたちに聞く「Windowsエコシステムから脱却すべきか?」
英Computer Weekly主催イベントで、「Windowsに代わるものは何か」というテーマで各社ITリーダーが考えを披露した。Windowsエコシステムからの脱却は現実的なのか?
ユーザーが(ITを使いこなす)力をつけてきたために、企業の経営者は自社のIT展開戦略を再考せざるを得なくなっている。従業員がモビリティ、コラボレーションなどの最新テクノロジーを要求するようになったからだ。旧来のシステムをアップグレードする必要性に迫られて、将来の社内システムを支えるソフトウェアやハードウェアの選定に取り掛かっている企業に対して、さらに新たな課題が突き付けられている。
Computer Weekly日本語版 5月20日号無料ダウンロード
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 5月20日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
Computer Weeklyが主催したCW500 ClubミーティングにITリーダーたちが集まり、こうした課題に企業はどう取り組めばいいのか、次世代の企業ITはWindowsエコシステムから脱却するのか否かなどを話し合った。
「Windowsに代わるものは何か」という問いを掲げて、各種資格を認定する機関のCity & Guilds、銀行業のMetro Bank、英国政府機関のGovernment Digital Service(GDS)などの組織から代表が登壇し、それぞれの立場から考えを披露した。
サービスへ移行する風潮
City & GuildsのITディレクター、イアン・ターフリー氏は、柔軟性を要求するユーザーの声が高まっているために、従来のシステムに代えてサービス指向のアーキテクチャを導入することを検討している企業や組織が増えていると話す。
「われわれの現在の業務に適しているという観点から、全てがモノリシックなERPシステムよりもサービスに注目している。特に気になるのは、本当に必要なサービスはどんなものか、ということだ」と同氏は語る。
157年前に設立された歴史ある同団体は、2000年代にSAPシステムをベースとして構築したITシステム、つまりもはや時代遅れとなった従来型のデスクトップPCと通信システム、バックオフィスシステムが緊密に統合された業務システムを運用していたと、ターフリー氏は説明する。
この問題を解決すると同時にスタッフの要求にも応えるために、同団体は仮想デスクトップシステムに移行した。これで、スタッフはオフィス以外の場所からリモートで作業を進められるようになった。複数のサービスを採用して構築したアーキテクチャに移行したので、スタッフはホットデスキング(デスクやデバイスを複数名で共有)が可能になり、仮想内線電話も利用するようになった。また、外出しているスタッフについても、連絡を受け付ける状態かどうかなど、各自の状況が分かるようになった。
サービスはオンプレミスからハイブリッドクラウドへと移行した。さらに、段階的にクラウドサービスへの移行を進めている。ただしこの一連の移行によって、事業で利益を上げなければならない。
「例えばビデオ会議、デスクトップへのアクセス、情報共有、コラボレーションなどのコモディティ化したITは(システム移行中であっても)もちろん使えないと困る」とターフリー氏は語る。
サービスがクラウドへの移行を開始したときに、アクセスの問題が発生することが予想される。ここで重要なのは、帯域幅を確保してオフラインでもユーザーが望む通りの作業を継続できて、作業場所にも制約がない環境を実現することだ。
ニーズを満たすWindows
「米Microsoftの製品(Windows)が、われわれの将来のニーズも満たしていることを考慮すると、この製品をリプレースする必要があるだろうか。正直なところ、事業の観点からわれわれが出した答えは『ノー』だ」と、ターフリー氏は主張する。
柔軟性とモビリティに関する職員のニーズを満たしている限り、事業運営上の需要は満たしているのだから、Windowsエコシステムを捨てて他に移行する理由がない、というのが同氏の言い分だ。
英国Metro BankのITサービスデリバリー部門の責任者を務めるデイビッド・ヌデルマン氏も、この見方に同意を示す。ただしMetro Bankの場合、同様の課題に直面している他社の多くとは状況が異なる。
続きはComputer Weekly日本語版 5月20日号にて
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 5月7日号:Nano Server投入に見るMSの思惑
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
2
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
5
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
6
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
7
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
8
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
9
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
-
10
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー