スタートアップ企業のクラウド事例
Amazon EC2やAzureでは解決しない「プロビジョニングできない処理」
事前に必要なコンピューティングリソースが分からない。そんな要件に悩んでいたあるスタートアップ企業。Amazon EC2やAzureでも解決しなかった課題をどうやってクリアしたのか?
企業Webサイトの監査サービス「seopler.com」を提供しているExpert Digital Marketingは、新興企業がクラウドでビジネスを行う際に直面する、請求とサポートにまつわる課題をどのように解決したのか。
Computer Weekly日本語版 4月6日号無料ダウンロード
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 4月6日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
ダブリンを拠点とする同社のサービスは、Nissan Irelandなどの企業に利用されている。同サービスは、Webサイトクロールソフトウェア(クローラー)を使って、機能しないリンク、サイトリダイレクト、無効なHTMLマークアップなど、検索エンジンのランク付けに悪影響を及ぼす恐れのある要素を見つけ出す。サイトのクロールが完了すると、検索エンジン最適化(SEO)を改善するために取るべき措置についてのアドバイスを記載したPDFを生成してユーザーに送信する。
クロールに必要なコンピューティングリソースは、対象Webサイトのサイズとページ数によって変わる。同社がクローラーをクラウドで運用することに決めた理由の1つはここにある。
顧客から依頼を受けた際、対象Webサイトの規模を事前に詳しく知らされることはほとんどない。これが、クロールに必要な処理能力の把握を困難にしている。
「クロールするWebサイトの規模が大きくなるほど、多くのデータを収集することになる。当社はデータベースエンジンの『SQLite』をインメモリに保持して、Webサイトのデータ収集を高速化している」とExpert Digital MarketingのCEO、グラハム・オシェイ氏はComputer Weeklyのインタビューに答えた。
このプロセスは、時間が最も重要な要素になる。クロールを長時間行えば、監査中のWebサイトに影響が生じる可能性が高くなる。
2015年に同社を設立するまで、オシェイ氏はクローラーの実行に適切したIaaSプラットフォームの調査を続けた。最初に選択したのは「Amazon Elastic Compute Cloud」(EC2)だった。
想定外の問題
だが、クローラーが実行する作業の規模を予測できないことで、コストとリソースプロビジョニングに予想外の問題が発生した。
「Amazon EC2で問題になったのは、クロールを行う前にコストとリソースを指定しなくてはならないことだ。100万ページもあるWebサイトでは、8GBのメモリと50G~60GBのHDDを搭載したEC2仮想マシンを事前に確保する必要がある」と同氏は語る。
「最初は非常に安上がりだと思ったが、届いた請求書を見ると、長期間使用を続けると追加料金が必要になることが分かった」
「また、顧客のWebサイトのことが分かっているわけではない。顧客と契約する時点では、サイトの実際の規模は把握できない。顧客ごとにサイトの規模を調べていたのではコストが非常に高くなる。『Microsoft Azure』でも試してみたが同じことだった」
同社がこうした課題に取り組んでいるとき、「Web Summit Conference」(2015年11月3日にダブリンで開催されたイベント)でソフトウェアのデモを行うという新たなプレッシャーが持ち上がった。
続きはComputer Weekly日本語版 4月6日号にて
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 3月16日号:Microsoftが米国政府と全面対決
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
2
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
5
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
6
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
7
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
8
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
9
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
-
10
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー