「AWSに見劣りしない」は本当?
DisneyがGoogleクラウドを選んだ理由とは(2/2 ページ)
GCP Next 2016では、セキュリティが繰り返し強調された。新しく導入された機能には、監査ログ記録、IDおよびアクセスの管理ロールに加え、同社の「Google Compute Engine」と「Google Cloud Storage」用に顧客から提供される暗号化キーがある。前者は一般提供されているが、後者はβ版の段階だ。
Google Cloud Platformのシステムインテグレーター(SIer)であるTectonicで戦略的な案件とパートナーを担当するクリス・クラボー氏は、次のように述べている。「企業において、Google Cloud Platformに『Amazon Web Services』(AWS)ほどの存在感はない。ただし、その2社を並べて比較すると、Google Cloud Platformの機能はAWSに見劣りしない。特に、それは価格のパフォーマンス面で顕著だ」。
また、企業にとってはセキュリティの強化は重要だ。そして、マーケティングのアプローチは、サービスの一部を強調する方式からサービス全体を強調する形に変化している。
「Googleのクラウドが現在も遅れている領域が1つあるとすれば、それは同社が提供する全てのサービスをまとめる機能だろう」とクラボー氏は補足する。
「Googleは顧客が車を購入したい状況で、車のパーツを大量に売っているようなものだ。はっきり言って、その点はGoogle最大の弱点になっている」(クラボー氏)
GCP Next 2016の初日に当たる2016年3月23日には、Coca-ColaやSpotifyなどの有名な顧客数社に加え、最近注目されているDisney Consumer ProductsとInteractive Mediaも壇上に上がった。
「Googleのプラットフォームで200個のプロジェクトを運用しているDisneyがGoogleを選んだ理由は、同社のフェイルファースト(早めに失敗しておく)に関する文化と、モノを構築して迅速に運用する能力だ」とDisney Consumer Productsの最高技術責任者(CTO)を務めるマイク・ホワイト氏は述べている。
マシンインテリジェンス(機械学習に関する一連の新旧製品を含む)、同社の「BigQuery」のアップグレード、プライベートデータセンターをGoogleのパブリッククラウドに接続するための仮想プライベートネットワークなどの新機能もある。
さらに興味深い新サービスの1つは、同社の「Google Stackdriver」だ。まだβ版だが、このサービスを使用すると、顧客はGoogleの環境だけでなく、AWSのワークロードも監視できる。Googleは、主にAWSと取引していたクラウド監視のスタートアップ企業Stackdriverを2014年に買収している。それ以降Googleは、ログ記録、リソースに関する警告、エラーの詳細確認といったサービス機能を大きく拡張してきた。
「3番手や4番手のベンダーが、既にAWSのサービスを使用しているユーザーと接点を持つには一筋縄ではいかない。強化したStackdriverは、その接点を作るための強力な手段となっている」(バルトレッティ氏)
Google Cloud Platformで製品管理部門の統括責任者を務めるブライアン・スティーブンス氏は、「Microsoft AzureもサポートするかどうかについてGoogleは言及していない」という。次のステップでは、VMwareやOpenStackなどのオンプレミステクノロジーが追加される可能性が高そうだ。
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