「OS X」と「iOS」の究極の選択
徹底比較:「MacBook」と「iPad Pro」のどちらが優秀? 常識が覆る結果とは(2/3 ページ)
パフォーマンス
レビューのために使用したMacBook 2016には、第6世代の「1.1GHzデュアルコアIntel Core m3プロセッサ(Turbo Boost使用時最大2.2GHz)」が搭載されている。それから、「1.2GHzデュアルコアIntel Core m5プロセッサ」(Turbo Boost使用時最大2.7GHz)を搭載した構成も用意されている。
タブレットの性能がノートPCに後れを取っているというのは過去の話だ。事実、iPad Proには、2.26GHzのデュアルコアの「Apple A9X」プロセッサと4GBのRAMが搭載されている。
Primate Labsの「Geekbench 3」ベンチマークツールを使用して、これらのデバイスをテストしてみた。Core m3搭載のMacBook 2016のマルチコアに関するスコアは悪くなかったが、iPad Proのパフォーマンスの方が優れていた。とは言うものの、Core m5搭載のMacBook 2016のスコアが3台の中で最も高い結果となった。
iPad Proに搭載されているRAMはMacBook 2016の半分しかないので、これは異なる条件での比較になる。OS X搭載デバイスにとって、8GBのRAMは十分である。だが、iOS搭載デバイスにとって4GBのRAMは過剰といえる。というのも、iOS自体とiOSアプリは、それほどRAMを必要としないからだ。
MacBook 2016には、2つの構成が用意されている。1つはCore m3と256GBのストレージを搭載したもの。もう1つはCore m5と512GBのストレージを搭載したものだ。一方、iPad Proには、32GB、128GB、256GBのストレージモデルが用意されている。ストレージの比較でもRAMの比較と同じ状況が発生している。OS Xにとって512GBのストレージは適度な量だが、iOSタブレットにとって256GBのストレージは大き過ぎる。
ソフトウェア
一方がノートPCで、もう一方が2-in-1デバイスであることを考慮しても、この2台のデバイス最大の違いは搭載しているOSがOS XとiOSだという点である。多くのユーザーにとっては、これがどちらを購入するかを判断する際の最大の決め手となるだろう。
最近、Appleのタブレット用OSは少なからぬ進化を遂げている。iPhoneよりもiPadの方が成長著しい。iOSもOS Xと同じレベルで、ネットサーフィン、メール、動画の視聴を行えるようになっている。Microsoftの「Microsoft Office for iPad」のリリースによって、iOSは大きな後押しを受けている。Office for iPadのリリース後、Appleは同社が個人と企業向けに提供している生産性向上アプリスイートを無料で利用できるようにした。iPad Proでは2つのアプリを同時に並べて使うことができる。また、ビデオについては「ピクチャ・イン・ピクチャ」機能が導入されている。iOSデバイスのメンテナンスは、OS XやMicrosoftの「Windows」などのデスクトップOSを搭載したデバイスと比べると簡単だ。
とは言うものの、OS XがiOSより強力なのは紛れもない事実である(なお、OS Xは近々「macOS」に改名される予定だ)。OS X対応のアプリが必要な場合は、MacBook 2016を購入すべきだろう。
iPad ProとMacBook 2016のどちらかの購入を検討している場合は、「モバイルコンピュータで行う必要があることは何だろうか。その全てにiOSは対応できるだろうか」と自分に問い掛けてみてほしい。iPad Proで利用可能なアプリで全てのニーズが満たされる場合、OS X搭載のMacBook 2016を購入すると、お金と時間を無駄にすることになるだろう。
ワイヤレス
Wi-Fiについては、MacBook 2016とiPad Proはどちらも802.11a/b/g/n/acに対応している。それから、iPad Proはデュアルバンド(2.4GHzと5GHz)とMIMO対応HT80をサポートしている。
MacBook 2016は、ワイヤレス周辺機器への接続にBluetooth 4.0を使用する。一方、iPad ProはBluetooth 4.2を使用する。
iPad Proには、組み込みの4G LTEを使用してインターネットにアクセスできるWi-Fi + Cellularモデルがある。Wi-Fi + Cellularモデルを購入すると、本体価格が130ドル(1万6000円、税別。以下同じ)高くなり、LTEの使用料も発生する。iPad Proは、さまざまな携帯電話会社のデータネットワークに接続できる。これには、米国の大手4社のサービスが全て含まれる(※)。ただし、MacBook 2016では、携帯電話データネットワークを利用することはできないため、外部のWi-Fiスポットを利用するほかない。
ワイヤレスに関してもiPad Proに軍配が上がる。
※訳注:日本国内のデータプランの場合、iPad Wi-Fi + Cellularモデルは、ソフトバンク、KDDI、NTTドコモの高速携帯電話データネットワークに接続できる。
カメラ
iPad Proには、8メガピクセルのiSightカメラ(背面カメラ)と1.2メガピクセルのFaceTime HDカメラ(フロントカメラ)が搭載されている。後者は、720pのスローモーションビデオ撮影に対応している。一方、MacBook 2016にiSightカメラは搭載されておらず、FaceTime HDカメラも480pと低めだ。
カメラについてもiPad Proに優位性が認められる。
バッテリー
バッテリーの持続時間を検証するために、これらのデバイスで耐久テストを実施した。Wi-Fi接続経由で動画をストリーミングしたところ、MacBook 2016のバッテリーは1回の充電で5時間40分持続した。同じテストをiPad Proで実施したところ、バッテリーの持続時間は8時間という結果になった。
バッテリーについては、iPad Proに明らかな優位性が認められる。
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