「OS X」と「iOS」の究極の選択
徹底比較:「MacBook」と「iPad Pro」のどちらが優秀? 常識が覆る結果とは(1/3 ページ)
「MacBook」と「iPad Pro」で決定的に違う点は、クラムシェル型ノートPCか2-in-1デバイスか、そしてOSだ。それ以外の性能は実際、甲乙付け難い。どちらがベストなAppleコンピュータなのか?
新しいコンピュータが必要なAppleファンには、「MacBook」と「iPad Pro」という2つの現実的な選択肢がある。また、見方を変えると、従来の「OS X」(macOS)と「iOS」搭載の2-in-1デバイスのどちらが良いかという考え方をすることもできる。この質問に答えるべく、12.9型のiPad Pro(iPad Pro)を、2016年モデルのMacBook(MacBook 2016)と比較して、どちらがベストなApple製コンピュータであるかを検証してみた。
構造とデザイン
お詫びと訂正(2016年8月1日)
- 初出時、12.9インチiPad Proの解像度について「2732×1248ピクセル」と記載しておりましたが、「2732×2048ピクセル」の誤りでした。お詫びして訂正いたします(TechTargetジャパン編集部)。
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「MacBook」徹底レビュー
タブレット専用キーボードを使う?
MacBook 2016は非常に薄型で軽量のデバイスだ。一番厚みがある部分を計測しても、寸法は280.5(幅)×196.5(奥行き)×13.1(高さ)ミリ、重量は920グラムとなっている。一方、iPad Proの寸法は305.7×220.6×6.9ミリ、重量は723グラムである。Appleの「Smart Keyboard」を装着すると、厚さは約14ミリ、重量は952グラムになる。iPad ProとSmart Keyboardの組み合わせは、MacBook 2016を単体で使用するよりかさばる。だが、iPad Proの方が画面は大きい。
iPad Proは、「シルバー」「ゴールド」「スペースグレー」の3色展開だ。MacBook 2016は、この3色に加えて「ローズゴールド」が用意されている。従来のノートPCのデザインと比べて、MacBookはボディーと色が人目を引く作りになっている。一方、iPad Proでは、色が人目を引くことはあまりない。その原因は、本体の半分が黒ガラスのディスプレイで覆われていることにある。また、ディスプレイは、「Smart Cover」で保護されていることが少なくない。Smart Coverは、プラスチック製で「ホワイト」と「チャコールグレイ」というパッとしない色味である。
どちらのデバイスの構造品質もApple製品に期待されるレベルの素晴らしい仕上がりになっている。
MacBook 2016は、従来の2つ折りのデザインで、指1本でカバーを開けることができる。iPad ProとSmart Keyboardを組み合わせてノートPCのような形にするには、もう少し手間が掛かる。とはいうものの、数秒もあれば完成する。
iPad Pro最大のメリットの1つは、必要なければキーボードを外せることだ。ネットサーフィン、動画の視聴、ゲームのプレイ、電子書籍の閲覧などの操作では、キーボードは邪魔になるだけだ。このような場合には、iPad Proの方が使い勝手が良いだろう。MacBook 2016のキーボードは取り外すことができない。
MacBook 2016の方が持ち運びやすく、見た目も若干優れている。だが、iPad ProにはノートPCとタブレットのどちらとしても使えるというメリットがある。
ディスプレイ
iPad Proは、12.9型のIPSディスプレイを搭載しており、解像度は2732×2048だ。ピクセル密度は264ppiで、アスペクト比は4:3だ。一方、MacBook 2016は12型のIPSディスプレイを搭載しており、解像度は2304×1440だ。ピクセル密度は226ppiで、アスペクト比は映画向きの16:10だ。
画面の面積を比較すると分かりやすいだろう。iPad Proの表示領域は517.41平方センチ、MacBook 2016の表示領域は420.64平方センチだ。つまり、iPad Proのディスプレイの方が20%以上大きいことになる。
どちらのディスプレイの見た目も申し分ない。MacBook 2016のレビュー記事では次のように評価している。「色は暖色寄りになる傾向がある。ディスプレイの視野角は広く、コントラストも素晴らしい上に高精彩だ」
一方、iPad Proのレビュー記事では次のように評価している。「画面上の文字は、紙に印刷したかのように表示され、画像は非常に鮮明だ。また、色合いは鮮やかで力強い」
両方のデバイスを屋外で使用したところ、直射日光の下でも問題なく使用できることが確認できた。ただし、そのためにはバックライトの明るさを最大に設定しなければならない。この設定は、バッテリー持続時間にはマイナスに働く。
ディスプレイに関しては、大きい方が良い。また、ピクセル密度についても同じことがいえる。つまり、ディスプレイは、iPad Proの方が優れているということになる。
重要なポイントは、今のところAppleがOS Xモデルにタッチスクリーンを搭載することを拒んでいることだ。つまり、画面を操作するには、タッチパッドやマウスなどの間接的なツールの使用が必須となる。iPad Proでは、ユーザーは指で画面を操作できる。また、「Apple Pencil」を購入すれば、絵を描くことも可能だ。
このカテゴリーに関しては、全面的にiPad Proの方が秀でているだろう。
キーボードとトラックパッド
試行錯誤の末にたどり着いた真の2つ折りのデザインにより、MacBook 2016は、薄型のキーボードを実装している。幅は273ミリ、高さは114.3ミリとなっている(ただし、キーボード上部にあるファンクションキーの列は含まない)。各キーのサイズは17.78×17.78ミリで、間隔は1.27ミリだ。
Smart Keyboardには、MacBook 2016と同じキー領域が用意されている。だが、各キーのサイズは15.24×15.24ミリ、間隔は3.81ミリとなっている。なお、残念ながら、Smart Keyboardにはファンクションキーの列はない。
前述の通り、iPad Proでは、必要なければキーボードを取り外すことができる。ただし、Smart KeyboardやZAGGの「Slim Book」などを使用するには、キーボードを追加で購入しなければならない。そのため、物理キーボードをなしで済ますiPad Proユーザーも少なくない。とは言うものの、ノートPCの代わりが務まるタブレットが必要な場合は物理キーボードの購入をお勧めする。
ノートPCに標準搭載されているもう1つの機能は、タッチパッドだ。MacBook 2016のタッチパッドは非常に使い心地が良い。サイズは111.7×68.5ミリと本体に対して大きめだ。ちなみに、MacBook 2016のレビュー記事では、「動作が滑らかで応答性も高く、Appleの『「OS X』の操作に適した手段となっている」と評価している。
MacBook 2016とiPad Proのキーボードは、どちらも日常的なキー入力に関してはそん色ない。ただし、MacBook 2016にはファンクションキーの行があるため少し使いやすいだろう。そうは言っても、iPad Proのメリットは、必要なければキーボードを取り外せることだ。
今のところ、AppleはiOSでトラックパッドやマウスをサポートすることに関心を示していない。というのもiPad Proではタッチスクリーンの方が適切なソリューションだと考えられているからだ。ノートPCを使い慣れているユーザーにとって、この点は短所になるだろう。だが、しばらく使用して慣れれば、iPad Proのディスプレイ全体が実質的にトラックパッドになる。
端子、ボタン、スピーカー
端子に関しては、どちらのデバイスでもAppleは同じ設計理念を採用している。iPad Proは、「Lightning Connector」への依存度が高い。Lightning Connectorから電源を取り、外付けモニター、USBフラッシュドライブ、microSDカードリーダーとの通信もLightning Connectorを経由している。それから、外付けキーボードなどを取り付けるための「Smart Connector」も搭載されている。
同様に、MacBook 2016も単一の「USB-C」端子にほぼ完全に依存している。電源、モニター、USBフラッシュドライブ、カードリーダーへの接続にUSB-C端子の存在は欠かせない。
どちらもヘッドフォンジャックは用意されており、Bluetooth対応のキーボードをサポートしている。それから、MacBook 2016ではワイヤレスマウスが使用可能だ。
iPad Proの前面には、iOSの操作に欠かせないホームボタンが配置されている。また、ホームボタンは指紋スキャナーの役割も兼ねている。この機能によりiPad Proのロック解除操作がずっと容易になっている。それから、オンラインショッピング時の煩わしさからも解放される。なお、MacBook 2016に同等の生体認証セキュリティシステムは搭載されていない。
iPad Proには4つのスピーカーが搭載されている。一方、MacBook 2016にはキーボードの上に大きなスピーカーが1つのみ配置されている。スピーカーは1つしかないが、MacBook 2016の音量は十分だ。MacBook 2016のスピーカーはユーザーの方を向いており、iPad Proのスピーカーは四方に向いていることが原因だろう。
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