MADPとBaaSで構築
「iPhone、Androidアプリ」で仕事が4倍速くなった会社は何をしたのか?(2/2 ページ)
HRモバイルアプリの課題
Telstra初の社内モバイルアプリとなったMyHRは、1万人が利用するアプリに成長した。同社はこのアプリの開発を慎重に進めた。MyHRの初回リリースには、給与明細アクセス機能と休暇申請機能しかなかった。「シンプルにすることを心掛けた。最初から機能を詰め込んで試行錯誤することは避けたかった」(ドーリー氏)。タイムシート機能を付加した最新バージョンが登場したのは2016年になってからだ。
改良の余地もある。MyHRはTelstraにとって初めて開発したモバイルアプリということもあり、セキュリティチームはHRデータへのアクセスを厳密に管理する必要があると考えた。HR部門が従業員へ給与明細を送る場合は、従業員個人のメールアカウント宛てに送付できる。これに対し、従業員がMyHRを使って自分の給与明細にアクセスする場合には2要素認証を設けている。これはアプリの利便性を減じることになる。「アプリをまだダウンロードしていない人の多くは、認証が面倒だと思っている」とドーリー氏は話す。
こうしたポリシーを適用するために、TelstraはVMwareのモバイルデバイス管理(MDM)ソフトウェア「AirWatch」を活用している。従業員は「認証プロセスとMDMには良くないイメージがあり、そのことが当初から妨げとなっている」(ドーリー氏)という。
MyHRに追加する新機能を検討するために、TelstraはMicrosoftのソーシャルコラボレーションツール「Yammer」を利用している。同社にはYammerを利用している従業員が4万人おり、MyHRに関する意見やHR関連の要望を日々書き込んでいる。HR部門側も、今後のアプリリリースに関する最新情報を従業員に伝えるためにYammerを使っている。「アプリの開発に関する情報は初めから従業員と共有してきた。リリースまで隠しておくことではない」(ドーリー氏)
Telstraは四半期ごとに従業員とミーティングして、リリース前には徹底したテストもしている。「ミーティング参加者は同僚に利用を勧めてくれるから、アプリの浸透にも役立っている」とドーリー氏は話す。「これは素晴らしい雪だるま効果だ」(同氏)
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