まずはDRの要件を定義しよう
災害対策/災害復旧(DR)に、SDNによるネットワークの自動化が役立つ理由
ソフトウェア定義のネットワーク(SDN)はデータのバックアップやレプリケーションに役立つ。災害対策(DR)プラットフォームでSDNを使用することを検討している場合は、まずDRの要件を定義しよう。
ソフトウェア定義ネットワーク(SDN)を使用すると、特定の運用要件に適合し、通常時の運用で異変を特定できる災害対策(DR)システムを設計することが可能になる。
数十年前、音声やデータのネットワークは、複数のポイントを接続する固定回線の集合だった。各回線の終端ポイントでシステムを切り替えることで、スイッチングとルーティングを行っていた。また各終端点にある装置は、単純なものが大半を占めていた。
インターネットが登場して異種デバイスを相互に接続することが求められる中、ネットワークは接続のセットアップ、管理、停止の機能を果たすためにインテリジェンスが求められるようになった。時間の経過と共に、接続するデバイスやアプリケーションの種類を問わず、ネットワークインテリジェンスは中央制御システムに組み込まれるようになった。そして、中央制御システムでは、スイッチングのルールが提供され、接続の監視や促進が行われるようになった。
SDNでは、このような中央制御システムの各種コマンドや機能を簡略化しようとしている。SDNは、広範な種類のデバイス、アプリケーション、MPLS(Multi Protocol Label Switching)などのネットワークサービスのプロトコルを管理できる。そのため、SDNは今日のネットワーク構成の一般的な要素になりつつある。
クラウドベースのサービスの普及により、SDNは仮想化システムやデータのバックアップとレプリケーションの要件、多種多様なアプリケーションをサポートするプラットフォーム全体の構成要素になることができる。重要なのは、顧客が要件を定義し、SDNのサービスプロバイダーが支援するDRシステムに合わせてSDNのリソースが最適化されるようにすることだ。
Disaster Recovery as a Service(DRaaS)を提供するベンダーは増加の一途とたどっている。クラウド環境と非クラウド環境をサポートするSDNにリンクすると、DRaaSは、トランスポートメディアとしてSDNを使用するDRの手続きを開始するメカニズムを提供できる。
DRシステムの構成要素としてSDNの使用を検討中であれば、まずDR要件を定義して、目標復旧時間と目標復旧地点を考えなければならない。次の手順は、SDNサービスの使い方と、既存のネットワークインフラとの統合方法を決めることだ。恐らくAT&TやCiscoなどの大手プロバイダーが提供するSDN サービスを評価することになる。最後に、さまざまなDRaaSサービスを調べてから、どのようにSDNを活用すれば自社のDR要件を達成できるかを話し合うことになるだろう。
SDNでDRシステムを強化できることが判明するかもしれない。だが、全く役に立たないことが判明する可能性があることに対する心の準備もしておこう。大切なのは、自社のDR要件を理解して、入念に選択肢を調べることだ。
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