3DカメラやAIソフトウェアが進化の鍵
Face IDさえも過去にする「次世代顔認証」の世界 歩行者の顔も認識可能に
3次元(3D)カメラや人工知能(AI)技術が、顔認識や顔認証の可能性を大きく広げつつある。具体的な動きを追う。
最近「顔認識や顔認証が、われわれの生活を一変させる」という過剰な宣伝をよく耳にする。公平を期するため、あえて言おう。Samsung Electronicsをはじめとするデバイスメーカーはこれまで、2次元(2D)カメラを使った顔認識によるロック解除技術を自社デバイスに搭載してきた。だが残念なことに、ひいき目に見ても認識精度は高くなかった。
顔認識の精度を改善するための最新のアプローチは、超小型3次元(3D)カメラと人工知能(AI)ソフトウェアの利用だ。これまでも新製品に新技術を投入してきたAppleが、最新のスマートフォン「iPhone X」に搭載した顔認証機能「Face ID」は、顔認識や顔認証の技術水準を引き上げた。目、鼻、口の位置関係を認証情報として利用し、高額なスマートフォンのロックを解除できるFace IDは便利だ。ただし、これは依然として非常に制限された、比較的インパクトの小さい用途だといえる。
次の波は、すぐそこまで来ている。光の当たり方や天候に左右されず、身体の角度や位置、場所などの環境要因の影響を受けずに、3DカメラとAIソフトウェアを利用して、人物を認識できるようになることを想像してみよう。
さあ、エキサイティングな新しい顔認識/顔認証の世界へようこそ。
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「Face ID」は安全なのか
機械による入国審査を可能にする「自動化ゲート」の分野で、3DカメラとAIソフトウェアの導入が始まっている。多くの3Dカメラを導入し、歩行者の顔認識を実現しようとしているのだ。警備員は、大規模な公共の場で行き交う人々を、より簡単に監視できるようになる。空港や駅、バス停、ショッピングモール、人気観光スポット、政府関係庁舎、病院、港などは、この新しい監視技術の恩恵を受けることになるだろう。これらの環境での3D顔認識は、スマートフォンでの自撮りを容易にする以上に、じわじわと革命的な影響をもたらす可能性がある。
3Dカメラを使用することで、カメラの位置や被写体の大きさなどの環境条件、歩行速度、顔の向き、視線など、動作に起因した認識上の阻害要因を取り除くことができる。結果として得られる高解像度の3D画像は、警備サービスで有効活用されている。正午の明るい日差しの中であっても、または真夜中の暗闇の中でも、時刻に関係なく実際に屋外で撮影された情報を得て、不審な人物を特定するためだ。
さまざまな方向からの複数の画像を分析し、重要な情報を抽出すれば、対象とする人物の顔の3Dモデルを作成できる。回転させることで、さまざまな角度から3Dモデルを見ることが可能だ。皮膚に当たる光の反射率データも収集すれば、より精緻な3Dモデルを作成できる。
カメラの映像はこれまでも長い間、顔認識に使用されてきた。強力で超小型の3DカメラとAIソフトウェアが、顔認識や顔認証に変革を起こそうとしている。大人数の人物を識別する技術が向かう先にあるのは、なりすましを実質的に防止する顔認証の実現だ。これは警備員の仕事をより楽にし、市民がより安全に暮らせるようにするものとなる。
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