コンテナ関連の機能も充実、「R2」は廃止
「Windows Server 2019」はAzure連携を大幅強化、CALは値上げか(2/2 ページ)
コンテナ関連機能を強化するWindows Server 2019
Windows Server 2019は、Windows Serverの「長期サービスチャネル」(LTSC:Long-Term Servicing Channel)というリリースモデルの次期リリースとして提供される。LTSCは約2、3年ごとにメジャーバージョンをリリースする、安定稼働が必要なシステムに適したリリースモデルだ。一方で年2回更新するWindows Serverのリリースモデル「半期チャネル」(SAC:Semi-Annual Channel)は、特にコンテナをはじめとする最新テクノロジーを迅速に取り入れたい組織向けのリリースモデルである。
Windows Server 2019は、SACの想定ユーザー組織層に向けた機能も搭載する。LinuxコンテナとWindowsコンテナを共存させて実行できるようにした他、Linux用のプログラムをWindows環境で実行可能にする「Windows Subsystem for Linux」を強化し、Windows環境でも「tar」「curl」といった一般的なLinuxコマンドを利用可能にしたことが、その例だ。こうした機能は、データセンターで種類の異なるOSを制御し続けなくてはならない管理者にとって朗報になる。
MicrosoftでWindows Serverのプログラム管理ディレクターを務めるエリン・チャップル氏のブログ記事によると、同社はWindows Server 2019では、最小構成のWindows Serverである「Server Core」のサイズを約5GBから約1.6GBに縮小する計画だという。ダウンロード時間短縮やアプリケーションのパフォーマンス強化を実現するためだ。さらにコンテナのクラスタ化や運用自動化を実現するコンテナオーケストレーションソフトウェア「Kubernetes」を利用して、Windows Server 2019を実行しているサーバを管理できるようにする。
「R2」は廃止、価格が上がる可能性
Windows Serverでは今後、「R2」という名前付け規則が廃止となる。Microsoftは「Windows Server 2003」から、メインリリースの約2年後にR2バージョンをリリースし、機能修正と新機能を提供してきた。通常のサイクルでいけば次のリリースは「Windows Server 2016 R2」になるはずだが、ウールジー氏は「R2は終了した」と話す。
この変更はマーケティング上の理由に基づくが「ITの悪しき習慣を打破しようとするものでもある」とウールジー氏は話す。管理者は、R2は「より安定したリリース」を示唆しているとの推測に基づき、R2がリリースされるまで新しいサーバOSのインストールを控える傾向があったという。「こうした事態はもう見られなくなる」と同氏は語る。
従来はWindows Serverの先行バージョンからR2に「クライアントアクセスライセンス」(CAL)を移行しても価格は基本的にそのままで、次の新しいWindows Serverがリリースされるまで新しいCALを購入する必要はなかった。だがチャップル氏のブログ記事によると、Windows Server 2019のCALは価格が上がる可能性が「非常に高い」という。
「こうしたオンプレミス製品の段階的な価格上昇が、素早いリリースサイクルの導入という課題と重なると、コスト増加を避けるのは難しくなる」。そう話すのは、調査会社Directions on Microsoftでリサーチアナリストを務めるウェス・ミラー氏だ。「Microsoftの製品はいずれも、何らかの形でサブスクリプションを推奨するようになった」とミラー氏は付け加える。
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