Amazon、Baidu、Clouderaなど紹介
人工知能(AI)インフラ製品、主要ベンダー18社の特徴をつかむ(前編)(2/2 ページ)
Hortonworks
「Hortonworks Data Platform」(HDP)は、エンタープライズ対応のオープンソースビッグデータプラットフォームだ。リアルタイム顧客アプリケーションのサポートや、分析機能の提供など、保存データのさまざまなユースケースに対応している。
HDPに含まれるデータ処理エンジンは、SQL、リアルタイムストリーミング、データサイエンス、AIユースケースなどをサポートしている。企業はテキストアナリティクス、画像検出、レコメンデーションシステム、異常検出、コホート/クラスタリング分析、リアルタイムネットワーク分析などのユースケースのために、HDPの一部としてApache Sparkを使用できる。
そしてHDPは、「IBM Data Science Experience」(DSX)と連携して動作する。DSXは、モデルを大規模かつ迅速にデプロイできるデータサイエンティスト向けのエンタープライズAIプラットフォームだ。HDPとDSXの連携の目的は、コラボレーションを容易にするとともに、エンタープライズグレード環境でオープンソースツールを活用することにある。
DSXは次のようなオープンソースデータサイエンスツールを提供する。これらは全てDSXプラットフォームに統合されている。
- 「RStudio」(統計分析用オープンソース開発言語「R」の統合開発環境)
- Apache Spark
- Jupyterや「Apache Zeppelin」ノートブック
IBM
「IBM Power Systems」が提供する「Accelerated Compute Server」(AC922)は、AIやハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、データ分析といったワークロードで求められるパフォーマンスを実現する。
AC922に搭載した新しいプロセッサ「POWER9」は、「PCI Express 4.0」「OpenCAPI」「NVIDIA NVLINK」といった次世代のI/O技術を提供する。これにより、AC922はPCI Express 3.0ベースのx86システムと比べて、プロセッサからアクセラレータへのAIデータの転送が9.5倍高速になっている。
POWER9プロセッサは、x86プロセッサと比べて最大5.6倍のI/O能力と2倍のスレッド数をサポートする。16、20コアの構成で使用でき、AC922の最大コアは44だ。
AC922は、「CORALプロジェクト」(オークリッジ国立研究所、アルゴンヌ国立研究所、ローレンス・リバモア国立研究所における米国エネルギー省主導のスーパーコンピュータ計画)のバックボーンだ。このスーパーコンピュータは、200ペタフロップス(PFLOPS)を超えるHPCパフォーマンスと、3エクサフロップス(EFLOPS)の“サービスとしてのAI”パフォーマンスの実現に向けて順調に開発が進んでいる。企業はAC922を、ディープラーニングフレームワークやデータベースアクセラレーションのようなデータ集約型ワークロードのデプロイに利用できる。
Informatica
Informaticaの「Intelligent Data Platform」は、同社の「CLAIRE」(CLoud-scale AI-powered REal-time)エンジンで動作し、エンタープライズAIインフラのデータ管理基盤を提供する。
CLAIREは、メタデータ、AI、機械学習を組み合わせてインテリジェントな提案を実現し、データ管理プロジェクトの開発とモニタリングを自動化するAI駆動エンジンだ。機械学習を用いてIntelligent Data Platformの全機能のインテリジェンスを促進し、数千のデータベースやファイルセットから類似データを検出し、データ品質の異常を発見し、データ構造を特定し、パフォーマンスの問題を予測、解決する。
例えば、CLAIREはインテリジェントデータを使って、データを発見し、重複を検出し、個別データ項目をビジネスエンティティにまとめ、複数のデータセットにタグを適用し、ユーザーにデータセットを提案する。データベースや非構造化ファイル全体にわたって自動的にデータドメイン(人、商品、コード、雇用日、場所、連絡先情報など)を推測できる。さらに、データドメインの集合体から成るエンティティ(購入注文や健康記録など)を特定できる。
Informaticaは価格情報を公表していない。
Information Builders
Information Buildersの「iWay 8」の安全でスケーラブルな環境は、マイクロサービス、ビッグデータ、データ統合戦略をサポートする。アプリケーションサポートを提供し、サービスおよびイベント指向のブロックチェーンアーキテクチャの基盤を構築する。
センサーが収集したデータなどのストリームデータ環境では、iWay 8のデータ管理技術がネイティブにビッグデータを取り込み、クリーニングし、整形し、他の情報ソースと統合する。これにより、行動につながるインサイト(洞察)に役立つコンテキストベースのインテリジェンスを企業に提供する。
「iWay Service Manager」は既存のオペレーションインフラとの統合により、ビジネスデータを結合する。そしてコーディングなしでアプリケーション、サービス、APIを統合し、新しいAIのデータタイプやソースへのアクセスを可能にする。開発者はシンプルな接続定義からビジネスロジック全体まで、適用可能な構成コンポーネントを再利用できる。
Intel
Intelは新型プロセッサの「Nervana Neural Network Processor(Nervana NNP)」をニューラルネットワーク専用に設計したとしており「ディープラーニングのサポートに必要な柔軟性を企業に提供するとともに、コアハードウェアコンポーネントを可能な限り効率的にすること」をこのプロセッサの目標に掲げている。
IntelによるとNervana NNPは、処理要素内と高帯域幅メモリ(HBM)の両方でデータをローカルに直接管理できる柔軟性をソフトウェアに提供する。
テンソルは、インメモリデータが常に、関連するコンピュート要素の最も近くに配置されるように、HBMモジュール間で分割できる。HBMは、コンピュート要素と外部メモリの間で最大1TBの帯域幅をサポートする。ソフトウェアは、どのデータブロックを処理要素内に長時間保存するかを判断できるので、外部メモリとのデータ移動を減らして消費電力を節約できる。
Microsoft
Microsoftは「Microsoft Azure」で開発者向けにAIプラットフォームを提供している。その中にはツール、サービス、AIインフラが含まれる。このプラットフォームは、開発者が既存アプリケーションをモダナイズする場合にも、新しいAIサービスを開発するために高度な機能を求めている場合にも対応できる。
「Microsoft Cognitive Services」など構築済みAI製品は、開発者がアプリケーションに最小限のコードで視覚、音声、言語、検索、知識に関する機能を追加するためのインテリジェントAPIの集合体だ。データサイエンスモデリングが不要であるため、アプリケーションは、ユーザーとの自然言語でのコミュニケーションや、画像内の意味のあるコンテンツの特定、声によるユーザーの認識といったタスクを実行できる。
Microsoftが会話AIの分野で提供する「Azure Bot Service」は、Azureプラットフォームに統合されているプラットフォームであり、人とコンピュータの比較的自然なやりとりを実現できる。
「Azure Machine Learning」は、データサイエンティストがカスタムAIおよび機械学習モデルを作成するためのクラウドサービスを提供する。
後編では引き続き、主要なベンダー7社とその製品の概要を紹介する。
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人工知能(AI)インフラ製品、主要ベンダー18社の特徴をつかむ
人工知能(AI)インフラ市場はまだ歴史が浅く、各社さまざまなツールを市場投入している。クラウドサービスも、パワフルで高価なハードウェアもある。Amazon、Baidu、Clouderaなど、主要な18社を紹介する。
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