もはや珍しくないアプリの大量グラフィックス処理
Microsoft OfficeをVDIで動かすならGPUは必須? 求められる仮想化インフラ再考
「Microsoft Office」にGPUは必要ないというのがVDIを導入する企業の想定だった。だが、それはもはや過去の話だ。この種のアプリケーションやWebサイトなどは、グラフィックスを多用することが増えている。
仮想デスクトップインフラ(VDI)を利用する場合、エンドユーザーがCADアプリケーションのようなグラフィックスを多用するツールを使用しない限り、GPU(グラフィックスプロセッシングユニット)は必要ないというのが長らく一般的な考え方だった。
だが企業が使用するOSやエンタープライズアプリケーションのバージョンが新しくなるにつれ、IT部門はこのアプローチの見直しを迫られている。今やネットサーフィンだけでもグラフィックスが大量に使用されており、Microsoft Officeなどのメインストリームアプリケーションの多くでもグラフィックスを多用する場面が増えている。
アプリケーション自体が必要とするグラフィックスソースが増えているだけではない。昨今のユーザーは、VDIからアクセスしている場合でも、動画や大容量の画像を問題なく表示できると考えている。実際に、知らず知らずのうちに自身のデバイスで既にGPUを操作しているユーザーは多い。
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もはや珍しくはない大量のグラフィックス処理
エンドユーザーは、グラフィックスアクセラレーションが使用される状況に既に適応している。スマートフォン、PC、タブレットはいずれもグラフィックス強化のためGPUを備えている。そのためユーザーが求める操作性が変わっている。
企業も、グラフィックスの最新の進化を利用し、グラフィックスアクセラレーション機能を備えたアプリケーションをリリースし、実現し得る最高のユーザーエクスペリエンスの提供に努めている。例えばAdobe Systemsのプログラムはグラフィックスアクセラレーションに同社の「Adobe Flash」を使用することが多い。Adobeはほとんどのシステムに使用されており、ユーザーはAdobe Flashを必要に応じてインストールする。VDIを利用している企業は、ユーザーがAdobe Flashを使用する方法を把握しなければならない。
Microsoft Office 2013/2016など、以前はグラフィックスをあまり使用しなかったアプリケーションも、既定の状態でグラフィックスアクセラレーションを使用するようになっている。ITプロフェッショナルはグラフィックスアクセラレーションを無効にすることもできる。だが、グラフィックスアクセラレーションなしではアプリケーションスイートのパフォーマンスと機能は損なわれ、ユーザーの生産性は落ちる。そのため、仕事で使うアプリケーションには高度なグラフィックスは必要ないというVDI利用企業の考え方は、見直しを迫られている。
Webサイト自体が、かつてないほどグラフィックス多用するようになり、今後ますますその傾向は強まると予想される。最新Webサイトには大容量の画像や動画が含まれており、適切にレンダリングされなければ、ネットサーフィンのエクスペリエンスに不満が高まる可能性がある。
仮想化への影響
仮想化を利用する企業にとっては、グラフィックスが多用されることで、IT部門がVDIを導入する際の決め事が変わってくる。もはや以前の手法は実行可能ではなくなり、将来に向けて進むにつれてVDIの要件は増加を続けていく。
IT部門は、VDI導入時のエンドユーザーのエクスペリエンスをサポートするために、1ユーザー当たり1基のGPUを用意する計画を立てなければならなくなるだろう。従って、既に確立済みの考え方に反するとしても、ITプロフェッショナルは自社を適切にサポートするためテクノロジーの発展に適応し、これを受け入れる必要がある。
IT部門がすべきこと
自社の導入状況を把握する
IT部門は、アプリケーションを更新するのであれば、インフラも更新しなければならない。
新しいハードウェアを選択肢として積極的に検討に入れる
IT部門は、GPUなどのテクノロジーを使って、仮想化導入をサポートできる。企業によっては、使用するハードウェアに対して厳しいガイドラインが存在し、選択肢を狭めている可能性があるため、変化を受け入れることが重要になる。
全てをテストする
ITプロフェッショナルは、どんなものであっても購入する前にインフラ、エンドポイント、アプリケーションなど、全てをテストすべきだ。これは自社に適したハードウェアを確実に選ぶのに大いに役立つ。どの企業もわずかに異なる部分があるため、全てのソフトウェアが全ての企業で同様に機能するわけではない。
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