IT担当者にとって悪いことではないが……
Extreme Networksなどベンダーの巨額買収が企業のネットワーク管理に及ぼす影響(2/2 ページ)
ベンダーによる移行作業の実施
ベンダー市場では大変動が起きている。それにもかかわらず、ベンダーが将来に向けたビジョンを提供する中で、業界の整理統合に冷静に対処し、自社のオプションを評価しているネットワーク管理者もいる。実のところ、管理者はそれぞれが採用しているベンダーと同じくらい、機器の年代や、強化されたセキュリティとポリシー管理のニーズを調査している。
2014年、CoxHealthではベンダーが激変した。同社は5つの病院を経営する医療組織で、米国ミズーリ州スプリングフィールドを拠点に1万人の従業員を擁する。同社ではBrocadeとRuckus Wirelessのスイッチを導入していた。後にBrocadeがRuckus Wirelessを買収したときもCoxHealthは引き続きその両社と連携した。ただし、1つの企業としてだ。
その後、2016年にBroadcomがBrocadeを買収し、2017年にはBrocadeのコアスイッチ事業をExtreme Networksに売却した。また、ARRIS Internationalは同年にRuckus Wirelessのキャンパスアクセススイッチを買収した。CoxHealthでネットワークアーキテクチャを管理する部門(Cerner ITWorks)で上級ネットワークチームリードを務めるジョン・リア氏は「結果として、2社のネットワーク企業と取引するようになった」と述べる。
だが、その移行はスムーズだったと同氏は補足する。「同じ会社の所属していたときに対処してくれた担当者が協力してくれていたためだ」
CoxHealthでは2019年か2020年にコアスイッチとキャンパスアクセススイッチを一新することを考えているという。
リア氏は、Extreme Networksの営業担当者がCoxHealth向けに新しい無線製品を交渉してきていると話す。だが、同氏は現時点ではベンダーを変更することに関心がない。CoxHealthではCiscoの無線スイッチを各地に導入しているためだ。
Aruba Networksからの接触もあるとリア氏は付け加える。「知りたいのは、BrocadeやAvaya Networksを取り込んだ複合企業がExtreme Networksとしてどのように前進するかだ」
HPEのAruba Networks統合について
ノートルダム大学にとって、ベンダーの統合はインフラのニーズに対して2社の異なるベンダーをやりくりすることを意味する。同大学はCiscoのユーザーだが、大学のJoyce Centerバスケットボール競技場ではHPEのAruba Networksが提供するアクセスポイントを使用している。そう話すのは、ノートルダム大学でネットワーク管理者を務めるトム・クリメク氏だ。
HPEは2015年にAruba Networksを買収した。だが、最近ノートルダム大学はAruba Networksに関する経験が豊富なエンジニアを雇用していたため、この統合による影響は同大学にとってそれほど大きなものではなかったとクリメク氏は話す。
HPEは有線製品と無線製品を合理化しているため、HPEスイッチを利用している組織はAruba Networksからの激しい売り込みを受けることになるだろう。
また、インディアナ大学でキャンパスネットワークエンジニアリング部門のマネジャーを務めるマーク・スペンサー氏によると、同大学は2018年に1500台以上のHPEスイッチ「ProCurve」のアップグレードを提案する予定だという。
同大学は10年以上前に、米国ブルーミントンとインディアナポリスにあるキャンパスネットワーク全体に、HPEのスイッチ「ProCurve 5400 Series」の導入を始めた。これらのスイッチは長年にわたり信頼の置けるものだった。だが、より迅速にデバイスを識別し、自動化が進んだ方法でセキュリティポリシーを適用できる機能を必要としているとスペンサー氏は説明する。
無線については、インディアナ大学ではAruba Networksのアクセスポイントを使用している。また、そのパフォーマンスには満足していると同氏は付け加える。同大学ではAruba Networksの統合運用管理システムである「ClearPass Policy Manager」を数年前に導入した。ClearPass Policy Managerの管理機能を同大学の有線HPEスイッチでも利用できる点に同氏は注目している。
「インディアナ大学の無線アクセスポイントは全てProCurveスイッチに接続している。求めているのは、有線ネットワークと無線ネットワーク間でシームレスにセキュリティポリシーを適用できることだ。また、スイッチのプロビジョニングの自動化についても確認したいと考えている」(スペンサー氏)
企業顧客は、過去数年に起きた統合による運用への影響に取り組み続けることになるだろう。ベンダーとの連絡を保ち、使用しなければならない製品の専門知識を備えたネットワーク担当者を見つける。そして、設備をアップグレードする最適な方法に重点を置く。そうすることで、企業のIT管理者はベンダー情勢の変化に伴って起こり得る大混乱を和らげることができる。
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