社内での用途をどう見極めるか
ロボティックプロセスオートメーション(RPA)は“5”に注目するとうまくいく
デジタルトランスフォーメーションに苦労する企業が注目するRPA。そのRPAを成功させるには数字の5に注目すると良いという。5の意味とは?
ロボティックプロセスオートメーション(RPA)の市場が急ペースで成長している。Forresterのアナリスト、クレイグ・ルクレール氏は、「市場の成長は年平均で50%以上というわれわれの予想を超え、現在の5億ドルから5年以内に28億ドルに到達する」と予想し、「これは極めて異例だ」と指摘した。
ルクレール氏はこのほど開かれたカンファレンス「New Tech and Innovation 2018」で講演し、新技術でないにもかかわらずRPA市場の人気が高まっているのは、企業がデジタルトランスフォーメーションで苦労しているためだと解説した。
RPAのキラーアプリとは
RPAは反復的なルーティン業務を自動化する軽量技術で、既存のデスクトップユーザーインタフェース(UI)経由で利用でき、何らかのデジタルプロセスを示したい最高情報責任者(CIO)に、システムの現代化を一切必要としないデジタル化技術に取り組むチャンスを与えてくれる。
これに応えてAutomation AnywhereやUiPathなどの各社は、botと高度な分析を組み合わせるといった機能を構築し、自社の技術の競争力や適応力を高めている。ルクレール氏によると、実際に2018年はテキスト分析がRPA市場にとっての「戦場」と化しているという。
「文書を貫き、電子メールを貫き、テキスト分析を使って分類や要約を行って、標準化されたデータセットを通じてRPAに仕事をさせるための基本的な方向性を与えられる。それが組織においてRPAの価値を最も高めているキラーアプリだ」とルクレール氏は言う。
ただし、全てのプロセスがRPAに適しているわけではない。社内のどこでRPAを使うかは、以下の「5のルール」を使って決めるよう、同氏は促している。
1. 決定は5つ以下
ルクレール氏によると、RPAは単純なプロセスに適している。同氏は「単純」の意味について、決定事項が5項目以下のものと定義する。「5項目を超えると、ルールエンジンやBPM(ビジネスプロセス管理)、機械学習を使ってルールを手助けする必要が生じる。そうした決定はbot専用のスクリプトでコーディングしなければならない」
2. アプリは5本以下
RPAはAPIに依存しない。つまり、アプリケーションの変更に影響されやすい。「アプリケーションを変更すると、botが機能しなくなることがある。これはこの分野にとって大きな逆風となってきた」とルクレール氏は述べ、企業に対して関連するアプリケーションは5本以下にとどめることを勧めている。
3. クリックは500以下
RPAは、従業員が行うカット&ペーストやキーボードを使ったデータ入力などの反復的作業を記録する。ルクレール氏は、botが習得しなければならないキーボード入力の件数を500以内にとどめるよう提言する。
「トランザクションの量が多い単純なプロセスを見つけることができれば、それがRPAの金脈だ。この分野が真に加速している理由はそこにある」と同氏は話している。
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