「GUIかCLIか」という切り口も
Windows Server管理ツールを比較、「Windows Admin Center」「PowerShell」は使えるか
Microsoftはさまざまなサーバ管理ツールを用意している。管理者はこれらの管理ツールを選ぶことで、ビジネスを運営するPCを管理下におくことができる。各ツールを比較してみよう。
Windows用サーバ管理ツールを適切に選択すれば、業務の中断を最小限に抑えて継続的にビジネスを運営できる。ただし、管理者は自社のニーズの変化に合わせて積極的に変更できるようにしておく必要がある。
多くの企業は、新旧テクノロジーが混在する環境で運用されている。そのため、IT担当者のメンテナンスワークロードが複雑になる。管理者は自社システムの実績を評価し、自身の管理下にあるサーバOSに関連する全ての可変要素について完全な情報を得る必要がある。1つのユーティリティーを使ってデータセンター全体を運用することはできないかもしれない。だが、各機能を比較検討することで、最も高い価値をもたらすツールを評価することは不可欠だ。
管理者は追加費用なしで、日常業務に合わせて複数のWindowsサーバ管理ツールを選ぶことができる。何年も前から存在するツールもあれば、開発を通じて最近誕生したツールもある。あるツールが特定のシナリオで適切に機能する理由を理解しようとするIT担当者には、本稿のガイドが助けになるだろう。
選ぶのはGUIツールかCLIツールか
Windowsサーバ管理ツールの特徴は2つに分かれる。グラフィカルユーザーインタフェース(GUI)とコマンドラインインタフェース(CLI)だ。
GUIツールで作業する方が簡単であることを認める管理者は多いだろう。というのも、このインタフェースにはポイントアンドクリック管理が備わっており、コマンドを暗記する必要がない。GUIツールのデメリットは、管理するサーバが多数ある場合は特にそうだが、コマンドを実行するまでに時間がかかることだ。
CLIツールの使い方や実装方法を覚えるプロセスは時間がかかる可能性がある。言語を習得するのに多大な労力を必要とする。こうしたCLIツールの多くが連携するように設計されてない点もデメリットの1つだ。つまり、管理者がワークフローを作成するには、1つのCLIツールから次のCLIツールに出力を渡す方法を理解しなければならない。
管理するサーバが少ない場合や、タスクが1回限りだったり、頻繁でなかったりする場合はGUIが理想的といえる。複数のサーバに対して一連の操作を実行する場合にはCLIツールの方が効果的だ。
新しい管理ツール候補「Windows Admin Center」
Microsoftの「Windows Admin Center」(旧「Project Honolulu」)はGUIツールで、ローカルサーバ管理ツールとリモートサーバ管理ツールを1つのコンソールに組み合わせたものだ。これにより、管理エクスペリエンスが統合される。
Windows Admin CenterはMicrosoftの比較的新しいWindowsサーバ管理ツールの1つだ。これにより、ドメインに参加していないPCが扱いやすくなっており、特に、「Server Core」を実行するマシンを操作しやすい。
Windows Admin Centerが管理するのはWindowsシステムのみだ。IT担当者がリモートサーバ管理ツールに期待する機能を備えていない。
新しいプラットフォームに拡張される由緒あるサービス
Microsoftで10年以上の歴史を誇る「PowerShell」は、Windowsサーバ管理ツールの主要機能の1つだ。これには、スクリプトを通じて複数のPCを管理できる強力な機能が備わっている。これはもはやWindowsだけの製品ではない。Microsoftはこの自動化と構成管理のツールをオープンソースプロジェクトへと変えた。同社は当初この新しい製品を「PowerShell Core」と呼んでいた。だが、本稿執筆時点ではただのPowerShellと呼ぶようになっている。オープンソースバージョンのPowerShellは「Linux」とAppleの「macOS」プラットフォームで実行される。Microsoftは「Windows PowerShell」もサポートしているが、さらに機能を追加する予定はない。
管理者は両方のPowerShellバージョンを併用できる。企業によってはそうすることが必要になるかもしれない。本稿執筆時点ではWindows PowerShellの方が機能は多い。一部の機能がまだPowerShell Coreに移植されていないためだ。
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