Microsoftのクラウド動向を追え
なぜ「PowerShell」スキルがIT管理者の人生を左右するほど重要なのか?
Microsoftが数年ごとにリリースした更新プログラムに関わる業務習慣に縛られてはならない。この業界に関わり続けるには、IT管理者は「Windows PowerShell」とクラウド製品を習熟する必要があるだろう。
ここ数年、Microsoft製品に関わってきたIT管理者なら誰でも知っているように、Windowsシステム管理者にとって、プログラム変更の頻度は大幅に増加している。今、ここで本気になって取り組まないと、後れを取ることになる。
何年間もシステム環境が変化しない時代は終わりを告げた。私たちは現在、クラウドと「as a Service(サービスとして)」の世界にいる。DevOpsとアジャイル開発手法の導入が普及する中、IT管理者は数年ごとの大規模なアップデートではなく、高い頻繁でより多くの小規模なアップデートを取得する。
この新しい世界は、そのスケールメリット故に、通常はビジネスとして理にかなうが、だからこそIT管理者は業界の動きに乗り遅れないようスキルアップを図る必要がある。急速に変化する環境の中で、どうすれば生き残り、IT管理者としてのキャリアアップに備えることができるのか。
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いまさら聞けないPowerShell入門
IT管理者と同分野に関わる全ての人にとって、この業界の変化は少し不便なことではある。進化を続けるITインフラを管理するには、新しい考え方やこれまでと異なるスキルセットが必要となるからだ。私たちは、いつ、どこでプログラムの更新をするかを自身で管理していたおなじみの環境から移行した。あの時代には、少なくとも、これらの変更を追跡することができた。今では、外部の存在が更新の内容と適用時期を決める。そして、大抵の場合、案内も連絡もない。
Microsoftのクラウドに注目
この環境に適応するためには、IT管理者は適切な物の見方を持つ必要がある。Microsoftの世界では、従来のオンプレミス環境の先にあるオプションを検討しないと、自分自身が不利な立場に陥る。何はともあれ、オンプレミス環境に居座り続けるのは、ほとんど不可能なのだ。
電子メールフィルタリングサービスをどこで利用すべきだろうか。OSアップデートをどこから取得すべきか。ディザスタリカバリー環境の維持にかかるコストはいくらだろうか。これらの質問は常にコスト面に返ってくるだろうし、経済的に最も理にかなっているオプションを選択することになる。テクニカルプロフェッショナルとして、さまざまな解決策の長所と短所を高いレベルで理解する必要がある。これが最適、あれは最悪、という究極の答えはなく、それぞれに長所と短所がある。
ベンダーが提供する技術的アプローチの変化や、企業が期待する高い頻度の変化に応えるため、IT管理者は「Microsoft Azure」と「Office 365」について可能な限り多くのことを習得する必要がある。現在、クラウドでは仮想マシンを使用していないかもしれないが、大規模なハードウェアリフレッシュや既存のデータセンターを含むオフィスの移転が、クラウド環境へ移行する、という意思決定を下すには十分な引き金となるだろう。
Microsoft AzureとOffice 365になじみのないIT管理者は、それぞれが提供する機能に驚くかもしれない。Microsoft Azureには、仮想マシンのホスティングサービスを超える膨大なサービスと機能を持ち合わせている。Microsoft Azureの専門家でさえ、Microsoftクラウドの全分野で高度な知識を持ち合わせるのは不可能である、と言う。同様にOffice 365は、Microsoftが頻繁に変更しアップグレードするサービスと機能の広範なリストを持ち合わせている。
IT管理者支援の一環として、Microsoftは彼らの習得努力を推進するために幾つかの方法を提供している。同社の「Evaluation Center」では、同社クラウドで各種の機能を体験できるテスト環境を提供している。また、YouTubeのチャンネル「Microsoft Mechanics」では、新製品や新機能に関する簡単な技術デモと解説を用意している。
PowerShellで新たな可能性を探れ
IT管理者にとっては、「Windows PowerShell」(以下、PowerShell)コマンドレットがより良いキャリアアップの可能性につながる道となる。この自動化および設定管理ツールは「Exchange 2007」以降で利用されており、全てのWindows管理者は自身のタスクに関係なく使用方法を理解する必要がある。
依然として、多くのIT管理者はPowerShellをほとんど使用していない。あなたもその一員だとしたら、もうこれ以上後回しにすべきではない。使用するMicrosoft製品の種類は関係なく、全てPowerShellで管理または設定が可能なのだ。IT管理者にとって、これはキャリアアップを果たす絶好のチャンスである。履歴書を書く際にPowerShellの使用経験があると、強力なアピールポイントとなるだろう。Microsoft AzureまたはOffice 365の管理を担う一部の職種では、もはやPowerShellは望ましいスキルではなく、必須要件となりつつある。
PowerShellを習得するために、初心者用のビデオ、記事、書籍などの多くがオンラインで利用可能だ。筆者の場合は、より直接的なアプローチを好む。ファイルのコピー、「Active Directory」アカウントの属性の変更、または、実行中のサービスの停止といった、既にやり方を知っている簡単な作業を実行する場合も、無理やりPowerShellコマンドを使用した。
当初は、PowerShellのコマンドは扱いにくいかもしれないが、Google検索を利用してパイプ処理や変数などの基本的な概念をまずは理解することだ。これらの努力は、GUIユーティリティーを使用していては不可能な、もしくは極めて時間がかかる複雑なタスクを実行する高度なスクリプトを開発するのに十分な知識を形成する、という実を結ぶ。
キャリアパスを導くには、Microsoftの後を追え
Microsoft AzureとOffice 365を使用しない企業は、日々ますます減っている。Microsoftが代わりにやってくれるというのに、自社のExchange Serverの管理業務を(わざわざやることを)正当化するのは困難だ。これらの分野で経験を積んだIT管理者は、たとえ、その機能をテストしたり、単に体験したりしただけであっても、技術習得に時間を投資したことのない誰よりも一歩先に進んでいる。
現在の業務でも、特に時間がかかるタスクのスクリプト作成にPowerShellを使用してみることだ。例えば、請負業者や無効なアカウントは除外した上で、社内の全ユーザーのレポートを、部門および所在地別に生成するスクリプトを作成してみよう。このようなタイプのスクリプト作成能力は、いったん習得すれば非常に優れたスキルとなる。
Microsoftが進む方向性に注目し、これらのテクノロジーについて絶えず最新の情報を入手し続けることだ。これらの惜しみない努力によって、社内または社外でIT管理者として確実にキャリアアップできる最適な位置に立つことができる。
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