SDNやIoT、エッジコンピューティングよりも
ネットワーク管理者が最も「心を痛める」問題はネットワークセキュリティ(2/2 ページ)
強く求められるSD-WAN
工業機械製品販売業者のHolt of Californiaでネットワークエンジニアを務めるジャスティン・ジャルディーノ氏は「企業データを保護する鍵は一般従業員をトレーニングしてセキュリティ意識を高めることだ」と語る。
「ファイアウォールをインストールすることは簡単だ。だが結局は、エンドユーザーに左右されることになる。ネットワークの安全性確保は全てネットワークチームの肩にかかっている」とジャルディーノ氏は言う。
Holt of Californiaでは、セキュリティを強化するため、SD-WANに移行し、このテクノロジー向けに設計されている一部のデータ保護手法を活用する予定だという。
「SD-WANを使用すればコストを節約できる。管理が簡単になり、ケーブルモデムを使用できる。以前よりも優れたレポートも提供される」(ジャルディーノ氏)
エッジでのネットワークセキュリティ機能
管理者の懸念事項としてはネットワークセキュリティの問題が1位かもしれない。だが、エッジコンピューティングや進化を続けるIoT市場も優先事項リストでは上位に位置付けられている。
例えば、ピーター・リーバイン氏は、最近のプレゼンテーションの中で、エッジにおける分散コンピューティングの増加に言及した。同氏はベンチャー投資企業Andreessen Horowitzの共同経営者を務める。リーバイン氏によると、自動運転車、ドローン、IoTが普及し、その運用の重要性が増すにつれて、エッジがますます中心的存在になるという。
受注製造を担うTexmark ChemicalsでCEOを務めるダグ・スミス氏は、エッジコンピューティングよって同社の業務設備を一新できていると話す。同社はHewlett Packard Enterprise(HPE)の「Edgeline EL4000」、無線機器を販売するArubaのメッシュワイヤレスネットワーク、Bluetoothの省電力通信モードである「Bluetooth Low Energy」によるビーコンを組み合わせて導入した。処理工場の重要な生産現場から直接パフォーマンスデータを収集するためだ。
スミス氏が「未来の精製所」と表現するそのエッジコンピューティング環境では、ネットワークに接続されたカメラを使って従業員による化学薬品の積み降ろしの様子も記録できる。それにより、安全基準が守られていることを確認する。従業員はガスや温度の測定値を取得するためにウェアラブルデバイスも着用する。
「石油化学製品業界では従業員の大部分が定年に近づいている。IoTテクノロジーとエッジコンピューティングを利用することは、若くてテクノロジーに精通した労働者が魅力を感じ、それが競争上の強みになる。また安全性が向上し、リスクが減り、工場のリアルタイム情報にアクセスすることでコストの削減にもつながる」(スミス氏)
Texmark Chemicalsのような企業がネットワーク運用をアップグレードするための措置を講じれば、ネットワーク管理者は今後12~18カ月間にわたって多くの仕事を抱え続けることになる。ネットワークセキュリティの問題、エッジコンピューティング、IoT、ワイヤレスインフラへの単純なアップグレードなど、それが何であれ、管理者が大量の作業を担うことになるのはほぼ間違いない。
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