ラック、ブレード、メインフレームにも留意
「サーバは8つの機能で比較すべし」 有識者が語る、その真意とは(3/3 ページ)
冗長性
コンポーネントに障害が発生したときでもサーバの稼働を続けるには、冗長性が重要になる。ほとんどのサーバは、HDD、電源、ファンにある程度の冗長性を用意している。例えばASUSの「RS720-E9-RS12-E」ラックサーバは冗長電源を備える。HPEの「ProLiant DL380 Gen10」ラックサーバは冗長ファンを備えている。
ホットスワップ機能と同様、ブレードサーバの冗長性は筐体の中に備わっているのが一般的だ。
例えば、Dellの「PowerEdge M830」ブレードサーバでも、Supermicroの「SBI-6129P-T3N」ブレードサーバでも、使用されている筐体はどちらも冗長電源を備えている。PowerEdge M830の筐体は冗長冷却装置も備えている。そして、サーバ自体が冗長埋め込み型のハイパーバイザー(仮想化ソフトウェア)を内蔵している。
管理容易性
サーバのパフォーマンスを最適な状態に保ちながら継続的に運用するには、管理者がサーバを効果的に管理しなければならない。ほとんどのサーバは何らかの管理機能を備えている。
例えば、サーバの多くはIntelligent Platform Management Interface(IPMI)を使える。IPMIはサーバシステムの監視と管理の仕様で、Dell、Hewlett Packard(HP)、Intel、NECによって策定された。PowerEdge M83、ProLiant DL380 Gen10、R2224WFQZS、NECの「Express5800/B120g-h」など、これらの企業が提供するサーバがIPMIに準拠しているのは言うまでもない。
だが、サーバの機能がIPMIだけということではもちろんない。例として、Altos R380 F3ラックサーバには「Acer Smart Server Manager」、RS720-E9-RS12-Eラックサーバには「ASUS Control Center」、Cisco UCS B480 M5ブレードサーバには「Cisco Intersight」「Cisco UCS Manager」「Cisco UCS Central Software」「Cisco UCS Director」「Cisco UCS Performance Manager」が付属している。
ブレードシステムには、個々のブレードを管理する何らかのモジュールが付属していることが少なくない。例えばFusionServer CH242 V5ブレードシステムには、コンピューティングノードの運用ステータスを監視してリモート管理をサポートするための「Intelligent Baseboard Management System」モジュールが搭載されている。
富士通のBS2000メインフレームなどのシステムも当然管理機能を備えている。例えばBS2000の各システムには「SE Manager」と連携して機能する管理ユニットがあり、サーバ環境全体を管理するための一元化されたインタフェースを提供する。またIBMのZR1メインフレームには「ハードウェア管理コンソール」(HMC)2.14や「IBM Dynamic Partition Manager」が搭載されている他、「IBM Open Data Analytics」に最適化されたz/OSプラットフォームが含まれる。
セキュリティ
サーバのセキュリティ機能も考慮すべき重要な要素だ。他の機能と同様、各ベンダーはシステムのセキュリティ確保に異なるアプローチを取っているため、サーバが提供するセキュリティ機能はそれぞれ大きく異なる可能性がある。
例えば、ThinkSystem SN850ブレードサーバは、ハードウェア認証に使用されるRSA暗号化キーを保存するためにTrusted Platform Module 2.0チップを内蔵している。また「Secure Boot」や「Execute Disable Bit」(EDB)機能の他、Intelの「トラステッドエグゼキューションテクノロジー」(インテルTXT)も利用できる。
他にも、例えばOracle Server X7-2ラックサーバには、システムと筐体機能を監視、管理するためのクラウド対応サービスプロセッサ「Oracle Integrated Lights Out Manager 4.x」が搭載されている。HuaweiのFusionServer CH242 V5ブレードサーバは、IntelのEDB機能やインテルTXTに加えて「インテルAES New Instructions」を使える。
IBMのZR1メインフレームもセキュリティに強い。ZR1サーバはオンチップの暗号化コプロセッサと「Central Processor Assist for Cryptographic Functions」(CPACF)を搭載する。このCPACFには広範囲に暗号化を行えるようにした新機能「Crypto Express6S」が含まれている。CPACFはあらゆるコアにおける標準になっている。ZR1は、コンテナベースのアプリケーションを安全に導入するための「IBM Secure Service Containers」も備えている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
2
「Microsoft 365のセキュリティ運用」に関するアンケート
-
3
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
4
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
5
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
6
「Salesforceのテスト自動化ツール」に関するアンケート
-
7
IT製品の導入に関するアンケート「サーバ&ストレージ」編
-
8
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
9
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
10
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー