RISE with SAPがもたらした亀裂【前編】

SAPユーザーの信頼に“暗い影”を落とした「RISE with SAP」を巡る騒動

SAPが新機能の提供に関して打ち出した方針が、ユーザー企業の間で波乱を呼んでいる。ユーザー企業団体が強い懸念を示すのはなぜなのか。

 英国およびアイルランドにおけるSAPユーザー企業団体UKISUG(UK and Ireland SAP User Group)によれば、SAPはユーザー企業の信頼を失いつつある。

 SAPのERP(統合業務)システム「SAP ERP Central Component」(以下、ECC)は2027年に保守サポートが終了する見込みだ。ECCの次世代版「SAP S/4HANA」(以下、S/4HANA)への移行を加速させるための選択肢として、ERPシステムのクラウドサービス移行を支援するサービス群「RISE with SAP」が注目を集めていた。しかし2023年8月に同社のCEOクリスチャン・クライン氏が発表した「新機能の提供方法」に関する方針を巡り、ユーザー企業の間に不信感が漂っているという。どういうことなのか。

RISE with SAPを取り巻く騒動

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Cliff Saran
Cliff Saran

最先端の研究開発からシステム管理の課題、レガシーシステムの保守・運用まで、幅広い分野で記事を執筆。ブログ「Cliff Saran’s Enterprise blog」を更新し、激変するIT市場を独自の視点で分析している。

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