ChatGPTはSASTツールになるのか【前編】

「ChatGPT」は“夢の静的解析ツール”になれるのか? コード診断の新時代

コーディングの世界に生成AIの波が押し寄せている。「ChatGPT」が「SAST」に関する開発プロセスを変える可能性があるという。どの程度実用的なのか。サンプルコードを使いながらChatGPTの実力を探る。

 テキストや画像などを自動生成する人工知能(AI)技術「生成AI」(ジェネレーティブAI)は、プロンプト(生成AIに対して出す質問や指示)からソースコードを生成するなど、さまざまな活用法がある。MicrosoftのAIアシスタント「Microsoft Copilot」をはじめとするツールは、開発者が書いているソースコードに基づいて、次に書くべきソースコードを提案する。

 一方で生成AIとの“共同プログラミング”は、セキュリティに関する疑問を呼び起こしている。AI技術の強みは自己学習能力だ。そうであれば、自身が出力したソースコードの安全性を確保する方法をAIモデルに教えれば、脆弱(ぜいじゃく)性のあるソースコードを書く問題を緩和できるのではないか――こうしたアイデアが浮かんでくる。

 これを実現するためのヒントが「SAST」(静的アプリケーションセキュリティテスト)にある。SASTはソースコードを分析して脆弱性を特定する手法だ。SASTツールを使うことで、以降に示す攻撃を引き起こす可能性のある「ソースコード中の問題」を探し出すことができる。それと同じことをChatGPTで実行できるかどうかを確認しよう。

「ChatGPTでSAST」はどうやる?

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