生成AIを支えるRAGの裏側【前編】

「RAGがうまくいかない」のはなぜ? 精度を高める“チャンキング”のこつ

「RAGの構築が上手くいかない」と悩む企業は、データを見直すべき可能性がある。RAGの精度を高めるために欠かせないデータの前処理プロセスについて解説する。

 大規模言語モデル(LLM)を活用したシステムでは、「RAG」(検索拡張生成)が広く活用されている。RAGとは、LLMが外部のデータベースから情報を検索、取得できるようにすることで、事前学習していない知識や最新情報を含めたより実用的な応答を実現する仕組みだ。

 RAGは事前学習では補えない情報を補完する手段として有効だが、必ずしもその仕組みがうまく機能するとは限らない。「RAGが失敗する原因の大半は、入力データの品質に起因する」。コンサルティング企業Sopra Steria Nextでビジネス向けAI部門のディレクターを務めるブルーノ・マイヨ氏はこう指摘する。RAGの検索精度を高める上で重要なのは「データの前処理」、つまりどの情報をどのように分割し、検索しやすい形で構造化するかだ。

RAGがうまくいかない原因は“データ”にあり?

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