次世代CASBの新機能とは

SASEの真価が問われる今、シャドーIT対策の「CASB」はAI搭載でどう変わる?

クラウド活用の常態化と従業員による非公式な利用(シャドーIT)の拡大に伴い、SASEの重要性が高まりつつある。AI技術搭載のCASBの登場はクラウドセキュリティをどう変えるのか。最新動向を解説する。

 近年、在宅勤務やモバイルワークの普及により、業務向けクラウドサービスの利用が急速に拡大している。一方で、企業が把握できない形で従業員がIT製品やサービスを利用する「シャドーIT」のリスクも深刻化しており、情報漏えいやコンプライアンス(法令順守)違反の温床となり得る。こうした中、クラウドサービスの利用状況を統合的に可視化し、制御する「CASB」(Cloud Access Security Broker)の重要性が高まり、「SASE」(Secure Access Service Edge)の一翼を担う存在になってきた。

 2024年6月にはSASEベンダーNetskopeがCASBモジュールにAI(人工知能)技術を実装した「Netskope One」を、さらに2025年4月には同じくSASEベンダーのCato Networksも「Cato CASB」に生成AI統制機能を導入し、CASBを巡る新たな動きが相次いでいる。本稿では、従来のCASBの課題を整理しつつ、生成AI搭載CASBの実態と進化を解説する。

SASEとCASBの重要性が高まる背景

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