セキュリティはID管理の時代へ【前編】

だからパスワードは駄目 防御の最前線が「ID」である理由

サイバー攻撃が巧妙化する中、攻撃者はアカウント登録やパスワードリセットといった防御が甘い「裏口」を狙っている。こうしたリスクを生まないためには、なぜID管理が重要なのか。

 企業のIT資産を強固なデジタル要塞(ようさい)を築くという古いセキュリティの考え方は、もはや通用しなくなった。クラウドサービスやテレワークが普及した現代において、防御可能なネットワーク境界という概念自体が意味を成さなくなっている。

 それに代わって現れたのが、IDを境界にするという考え方だ。従来ファイアウォールが守ってきたネットワーク境界ではなく、アクセスを試みる全てのエンドユーザー、デバイス、アプリケーションが信頼できるかどうか、IDを見極めることが防御策になる。いまやIDはサイバーセキュリティにおける防御の要だと言える。

 英Computer Weeklyのインタビューにおいて、IDセキュリティベンダーPing IdentityのCEOであるアンドレ・デュランド氏が、単純なパスワードから高度な検証技術への進化、データ侵害の影響を軽減する「分散型ID」の可能性、IDと人工知能(AI)技術の関係について語る。

「IDは新たな境界である」の真意

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