AIの「サイロ化」を解消するには【前編】

AI活用を失敗させる「サイロ」の正体 今すぐ断ち切るべき“悪循環”とは

企業のAIツール活用が進む一方で、無秩序な導入がAIツールやデータの「サイロ化」を招いている。無駄な投資やコンプライアンス違反を引き起こしかねないサイロ化に対し、企業が立てるべき戦略とは何か。

 企業規模を問わずAI(人工知能)技術、とりわけ生成AIは、企業のビジネスに欠かせない要素になりつつある。だが新技術の黎明(れいめい)期によく見られるように、生成AIの展開は断片的に進んでいるのが実情だ。社内のさまざまな部門やチームが、多岐にわたる用途のために、それぞれ異なる生成AIツールを個別に導入しているからだ。

 個々の部門やチーム単位で見ればメリットを享受できていても、企業全体で見ると、統一性がない断片的な導入は、「AIツールのサイロ(分断)化」という問題を引き起こす。CIO(最高情報責任者)にとって、このようなサイロ化は、複数の事業部門で類似プロジェクトが乱立する「重複投資」を引き起こす。管理されていないAIツールの利用が企業のセキュリティ要件を満たさず、コンプライアンス(法令順守)上のリスクを招く可能性があることも懸念点だ。

 AIツールのサイロ化は、データの品質を低下させ、本来得られるはずの価値創出の機会を損なうことにつながる。以下ではこの問題を防ぐための戦略を取り上げる。

なぜ「AIツールの統合」がCIOの最優先事項なのか

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