「PoC貧乏」から脱出するには?

生成AIを“全社展開”できない85%の企業が陥った「わな」

調査によると、品質エンジニアリングでの生成AI活用に9割近くの企業が着手しながらも、その大半が実験段階にとどまっている。全社展開を目指す企業を足止めする「壁」の実態とは。

 「現場でテスト導入(PoC)したときは好評だったのに、いざ本番環境に展開しようとすると頓挫する」──。生成AI(AI:人工知能)の導入プロジェクトにおいて、企業はこの“見えない壁”に直面している。

 アプリケーション品質とテスト動向に関する調査レポート「World Quality Report 2025-26」によると、品質エンジニアリングの現場における生成AIの試験導入率は89%に達した。しかし「エンタープライズ規模」、つまり全社的規模で定着、運用できている企業はわずか15%に過ぎない。8割以上の企業がPoCの段階で足踏みし、投資対効果を出せない「PoC貧乏」の状態に陥っているのが実態だ。

 なぜ多くの企業が実験段階から抜け出せないのか。調査結果を分析すると、単なる「スキル不足」や「予算不足」ではない、より深刻で構造的な「3つの阻害要因」が浮かび上がってきた。

全社展開を阻む「3つの壁」

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