AIツールで企業の煩雑な「ITSM」「ITOM」はどう変わる?「セキュリティ×AI」の可能性【第3回】

企業は人工知能(AI)技術を活用することで、脆弱性管理を強化できる可能性がある。AI技術がITサービス管理(ITSM)とIT運用管理(ITOM)にもたらすメリットを紹介する。

2023年09月26日 05時15分 公開
[Shailendra PariharTechTarget]

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人工知能 | 脆弱性対策 | 運用管理 | 脆弱性


 企業はAI(人工知能)技術やAI技術を活用したツール(AIツール)を導入することで、インシデント管理やサービスレベル管理(顧客対応の品質管理)を改善できる可能性がある。ITサービス管理(ITSM)やIT運用管理(ITOM)の改善に役立つ、AI技術の具体的な機能を紹介する。

面倒な作業の効率化に「AI」はどう役立つ?

 AIツールは、ログ分析やインシデントの検出と対処といった、反復的な作業を正確に自動実行できる。企業はAIツールを活用して、以下のプロセスを自動化可能だ。

  • 緊急対処が必要なインシデントの特定
  • インシデント対処の優先順位付け
  • マルウェアスキャン
  • セキュリティリスク評価

 このような業務を自動化することでITSMやITOMの精度が高まり、脆弱(ぜいじゃく)性管理の強化や作業時間の削減につながる。これによりセキュリティ担当者は、より戦略的な業務に時間を割くことができるようになる。

 AIツールは潜在的なインシデントの特定にも役立つ。大手システム管理ベンダーBMC Softwareの可観測性(オブザーバビリティ)ツール「BMC Helix Operations Management」は、AI技術を組み込んでいる。これにより、リアルタイムのテレメトリーデータ(監視や分析のために収集する、システム稼働状況に関するデータ)に基づいた能動的なインシデント対処を実現し、システムの処理速度や可用性に影響を及ぼす問題の発生を防ぐ。このようにAIツールを活用して、企業は致命的な事態に陥る前の段階で潜在的なインシデントを特定可能だ。


 第4回は、セキュリティ分野でAI技術が発揮する効果を解説する。

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