IT部門が悲鳴

情シスを追い詰める“サブスク疲れ”から脱出 明日から使える3つの実践策とは

AIツールやSaaSの導入が急増し、企業のIT部門では“サブスク疲れ”が広がっている。Bain、PwC、Gartnerの調査をもとに、課題の構造と実践的な対応策を解説する。

 最近の情シスでは、こんな会話が繰り返されている。

 「また別部署が新しい人工知能(AI)ツールを契約したらしい」「SaaS(Software as a Service)の更新日が重なって事務処理に追われている」「ChatGPTとMicrosoft Copilotが入ってきて使い分けをユーザーに説明しにくい」「結局どれが必要なのか決められないまま契約だけ増えていく」――。

 SaaSのサブスクリプション(継続購入)モデルは、サービスの導入や利用が手軽である反面、契約数が増加しやすい仕組みだ。そこへ2023年からの生成AIブームが重なったことで、既存SaaSへの支出に加えてAIツールの新規契約が急増し、企業ITはサブスクリプションの二層構成になりつつある。

 SaaSとAIの運用が二層構成になると、管理と運用の主体となるIT部門の負荷は増加する。特に、サービスの導入背景や利用目的が曖昧な状態で契約件数が積み上がると、誰のためのツールなのか、どの業務に有効なのかが見えにくくなり、IT部門の現場では“サブスク疲れ”ともいえる状況が拡大する可能性がある。

 本稿は、コンサルティング企業Bain & Company(以下、Bain)、PwCジャパン、調査会社Gartnerが示すデータと現場感をもとに、企業に広がるサブスク疲れの構造を整理し、IT部門が明日から取り組める実践的な取り組みを提示する。

構造1.生成AIの導入はかつてないスピードで拡大している(Bain)

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