ログ監視の限界と「UEBA」という対抗策

多要素認証も無力化?「正規IDでの侵入」に情シスはどうすべきか

盗まれたIDでのログインは従来の防御では防げない。正規ユーザーを装う攻撃者や、悪意ある内部者の不自然な振る舞いを検知する「UEBA」が、今なぜ情シスに必要なのか。

 ユーザーとエンティティ行動分析(UEBA:User and Entity Behavior Analytics)はエンドユーザーの行動を分析、評価することで、攻撃者の不審な行動を特定し、認証といったセキュリティ対策を回避するのを阻止するツールだ。UEBAを利用すれば、企業に潜むリスクを発見してセキュリティの強化につなげられる。

 UEBAの分析対象になるのは、従業員のアカウント(ユーザー)や、ハードウェアやソフトウェア(エンティティ)だ。例えば、UEBAはあるアカウントが突然大量のデータをダウンロードしたり、ネットワーク機器が通常接続しないサーバにアクセスを要求したりすることを「異常」と判断し、アラートを発する。

 セキュリティの死角を突き、システム内を自由に動き回る攻撃者や、機密を狙う内部不正者が、企業の資産を密かに浸食している。企業はUEBAをどのようなシーンで利用すれば、防御力を高められるのか。情報システム(情シス)担当が知っておきたい、UEBAの「できること」を見てみよう。

脅威をあぶり出すUEBAの「6つのユースケース」

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