支出の3割が無駄に?

費用60%削減も可能 クラウドの無駄を断つFinOps活用5事例

クラウド費用の最適化に取り組んでも、支出の約3割が無駄に消えている。現場の無自覚な浪費を放置すれば、IT予算は底をつく。この負の連鎖を断ち切る「FinOps」の実践アプローチを、5つの事例とともに紹介する。

 ビジネススピードを加速させる目的で導入したはずのクラウドサービスが、IT予算を静かに、そして確実に蝕んでいる。クラウドツールの自動化は便利だが、その恩恵は「非効率なシステム」や「使われていないインフラ」をより迅速に拡張してしまう致命的なリスクと隣り合わせだ。

 アプリケーション管理ツールベンダーFlexeraは2025年冬、世界中の753人のIT担当者および意思決定者を対象に調査を実施し、その結果を「2026 State of the Cloud Report」にまとめた。それによると、企業は効率化に取り組んでいるにもかかわらず、クラウド関連の支出のうち29%が無駄になっている。

 クラウドサービスの支出と実際の利用実態を合致させ、無駄を削減する費用管理手法「FinOps」を取り入れることで、企業はクラウドの非効率な支出にまつわる課題を克服できる。FinOpsの主な目的は、全社的なワークフローを構築してクラウドの支出を利用状況に合致させ、無駄なコストを削減することだ。同時に、業務プロセスを合理化し、コスト削減やその他の有益な変化に向けた共通認識を形成するのにも役立つ。

IT部門だけでは解決しない、「費用60%削減」への道

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George Lawton
George Lawton

ロンドンに拠点を置くフリーランスのジャーナリスト。テクノロジーやビジネス分野を中心に30年以上の執筆経験を持つ。DevOps、人工知能(AI)技術、感情知性(Emotional Intelligence)、変革的リーダーシップ理論などの分野に関心を持つ。

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